【初心者必見】Vtuber立ち絵サイズの推奨設定と基本を解説

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Vtuber立ち絵サイズ:基本と推奨設定

これからVtuberとして活動を始めようと考えているけれど、「Vtuberの立ち絵サイズってどれくらいが良いんだろう?」「Vチューバーの立ち絵のキャンバスサイズや解像度はどう設定すればいいの?」と悩んでいませんか。特にLive2Dでキャラクターを動かす場合、Live2Dの立ち絵サイズや解像度、全身を描く際のLive2Dキャンバスサイズ、Vtuberの解像度dpi設定は非常に重要です。

この記事では、「Vtuberのイラストのサイズのおすすめは?」という疑問に答えるとともに、最適な画像サイズの考え方、Live2Dの立ち絵の描き方のコツ、推奨されるLive2Dの解像度、さらには意外と見落としがちなVtuberの線画の太さまで、あなたが知りたい「vtuberの立ち絵サイズ」に関する情報を詳しく解説します。

アイビスペイントクリスタといったお絵かきソフトごとの推奨設定、例えば「クリスタのVtuberのサイズは?」といった具体的なポイントにも触れていきますので、この記事を読めば、自信を持ってVtuberイラスト制作をスタートできるはずです。

記事のポイント
  • Vtuberの立ち絵に最適なキャンバスサイズと解像度の推奨値
  • Live2Dで動かすことを前提としたイラストのサイズ設定と注意点
  • 配信やグッズ制作など、用途に応じた画像サイズの考え方
  • イラスト制作ソフト別の推奨設定や線画の太さなど実践的なヒント
  • Vチューバーの立ち絵キャンバスサイズは?
  • Vtuberイラストのサイズのおすすめは?
  • 最適な画像サイズと用途別の考え方
  • Vチューバーの立ち絵の解像度は?
  • Vtuber 解像度 dpi設定の基本

Vチューバーの立ち絵キャンバスサイズは?

これからVtuberとして活動を開始しようと考えている方にとって、ご自身の分身となるキャラクターイラスト(立ち絵)の作成サイズは、最初の疑問点の一つでしょう。このイラストを描く土台の大きさを「キャンバスサイズ」と呼びます。

Vtuber用のイラスト、特にLive2Dというソフトで滑らかに動かすことを想定している場合、一般的なイラスト制作時よりもかなり大きなキャンバスサイズで準備することが推奨されています。主な理由は、配信中などに顔を大きくクローズアップする際、元の画像サイズが小さいとどうしても画質が低下し、ぼやけて見えてしまうからです。魅力的なキャラクターの表情が不鮮明になるのは避けたいですよね。

では、具体的にどの程度の大きさが適切なのでしょうか。目安としては、縦の長さを6000ピクセル(px)から8000ピクセル程度で作成するのがおすすめです。もし、使用するお絵かきソフトやパソコンの処理能力に余裕があるならば、縦10000ピクセルくらいまで大きく作っておくと、将来的に高画質な配信環境に対応したり、グッズ制作を考えたりする際に有利になります。

ただし、非常に大きなサイズで制作を始めると、パソコンの動作が重くなる可能性も考慮しなければなりません。そのため、まずは縦4000ピクセル程度から試してみて、動作に問題がないようであれば、さらに大きなサイズに挑戦するという進め方も良いでしょう。最も大切なのは、クローズアップ表示になっても鮮明さを保てる十分な大きさで作成することです。

ねえ、立ち絵ってどれくらい大きく描けばいいの?スマホで見れるなら小さくてもいいよね?

配信でアップになるから、最初から大きなサイズで描いておいた方が画質が落ちなくて安心だよ!

 

Vtuberイラストのサイズのおすすめは?

Vtuberイラストサイズ

Vtuber活動用のイラストサイズについて、「このサイズが絶対」という厳密なルールはありません。しかし、「このくらいのサイズで作成しておけば、多くの状況に対応できる」という推奨されるサイズ感は存在します。

やはり最も重視されるのは、配信中にクローズアップ表示された際の画質の鮮明さです。この点を考慮すると、前述の通り、縦6000ピクセルから8000ピクセル程度のサイズが、多くの場合で推奨される範囲となります。この大きさがあれば、視聴者にぐっと近づくような演出でも、キャラクターのディテールはくっきりと表示されるでしょう。

さらに大きなサイズ、例えば縦10000ピクセル程度で作成することも、将来的な展開を考えれば有効な選択肢です。高画質配信や大型の印刷物にも対応できるメリットがあります。しかしながら、大きなサイズのイラスト制作は、単純に作業負荷が増加しますし、使用するパソコンによっては動作が不安定になる可能性も否定できません。

ですから、これからVtuberを始める方へのおすすめとしては、まず縦6000ピクセルあたりを目標に制作を始めてみるのが良いスタートかもしれません。制作を進める中で「もっと大きく描けそうだ」と感じれば、サイズアップに挑戦するのも良いでしょう。逆に「少し動作が重いな」と感じる場合は、無理せず少しサイズを小さくする(それでも最低4000ピクセル程度は確保したいところです)など、ご自身の制作環境に合わせて調整することが最も重要です。無理なく、かつ十分な品質を保てるサイズを見つけ出すのが肝要です。

おすすめって言っても、サイズってそんなに重要なの?

うん、6000~8000pxくらいが丁度いいの。大きめに描くと、将来的な使い道も広がるんだよ♪

最適な画像サイズと用途別の考え方

Vtuber立ち絵最適な画像サイズ

Vtuberとして活動を始めると、作成したキャラクターイラスト(立ち絵)は様々な場面で活用したくなるものです。

  • 配信画面でのLive2Dなどによる表示
  • YouTube動画のサムネイル作成
  • X(旧Twitter)などSNSでの告知用画像
  • ファン向けのグッズ制作や記念品作成
  • IRIAMのようなイラスト1枚で配信可能なアプリでの利用

このように、イラストの用途は多岐にわたります。ここで重要なのは、用途に応じて最適な画像サイズが異なるという点です。

最も力を入れたいであろう配信用の動かすイラストについては、繰り返しになりますが、クローズアップに耐えられるよう大きめ(縦6000px~10000px程度)に作成するのが基本となります。

一方で、サムネイルやSNSで使用する画像は、必ずしも巨大である必要はありません。むしろ、ファイルサイズが軽い方がWeb上での表示速度が向上するため、やや小さめ(例えば縦横1500px程度)にリサイズして使用することが一般的です。

グッズ制作の場合は、制作物によって必要なサイズが変わります。キーホルダーのような小物であれば元のイラストサイズが極端に大きくなくても対応可能ですが、ポスターなど大きく印刷する場合は、元データのサイズが大きいほど仕上がりの美しさに直結します。したがって、将来的なグッズ展開も視野に入れているのであれば、やはり初期段階で大きめに作成しておくことが推奨されます。

また、IRIAMのように、利用するプラットフォーム側で推奨サイズが指定されているケースもあります。

このように、イラストを作成する前に「このイラストをどのような用途で使いたいか」を少し考えてみることが、効率的な制作につながります。特に「配信で高画質に見せたい」「将来的にグッズも作りたい」という二点を考慮するならば、大きめのサイズで作成しておくと後々安心です。

サムネとグッズでサイズって変えなきゃダメなの?

うん!配信用は高画質が必要だけど、SNSやサムネは軽くて見やすいサイズにするのがコツだよ!

Vチューバーの立ち絵の解像度は?

Vチューバー立ち絵解像度

イラストの「大きさ(キャンバスサイズ)」と並んで重要な要素が「解像度」です。これは簡単に言うと「画像のきめ細やかさ」を示す指標であり、数値が高いほどシャープで詳細な表現が可能になります。単位にはよく「dpi(ディーピーアイ)」が用いられます。

それでは、Vtuberの立ち絵に適した解像度はどれくらいでしょうか。これもイラストの最終的な「用途」によって判断が異なります。

もし、「このイラストはWeb上(PCやスマホ画面)で表示するのみで、印刷は一切行わない」と断言できるのであれば、72dpiでも基本的には問題ありません。これはWeb標準の解像度であり、データ容量を比較的軽く抑えられるメリットがあります。

しかし、「将来的にはグッズ化する可能性がある」「可能な限り高画質でイラストデータを保管したい」という考えがあるならば、350dpiに設定しておくことを強く推奨します。なぜなら、72dpiで作成した画像を印刷すると粗く見えることが多いのに対し、350dpiであればポスター等にしてもかなり鮮明に印刷できるからです(IRIAMなどのアプリも350dpiを推奨しています)。

Vtuber用イラスト、とりわけLive2Dでの利用を考えると、実は解像度(dpi)の数値そのものよりも、ピクセル単位でのキャンバスサイズが十分に確保されていることの方が重要視される傾向にあります。大きなピクセルサイズで作成しておけば、後で縮小しても画質が劣化しにくいためです。

とはいえ、汎用性を考慮して「念のため印刷にも対応できるように」と考える方が多数派であるため、Vtuberの立ち絵は最初から350dpiで作成しておくのが、現状では安心できる選択肢と言えるでしょう。ただし、350dpiにするとデータ容量が大幅に増加するため、PCの動作が重くならないかという点には注意が必要です

解像度って何?数字が大きいとどうなるの?

dpiが大きいほど印刷してもキレイに見えるんだよ。Webだけなら72dpiでもOKだけどね!

Vtuberの解像度 dpi設定の基本

Vtuber立ち絵dpi

解像度(dpi)設定の基本について、改めて整理しておきましょう。主に使用されるのは「72dpi」と「350dpi」です(300dpiもほぼ同様の扱いとなります)。

  • 72dpi: 主にWeb表示用に用いられる設定です。PCやスマートフォンの画面で見る分には十分な画質であり、データ容量が軽いのが特徴です。
  • 350dpi: 主に印刷物に適した設定です。ポスターや書籍など、紙媒体で高精細な表現が求められる場合に用いられます。その分、データ容量は大きくなります。

これからVtuberを始めるにあたり、どちらの設定を選択すべきでしょうか。

判断のポイントは、やはり「最終的な用途をどう想定するか」になります。

「用途は配信とSNS投稿のみ。印刷の予定は全くない」という明確な方針があれば、72dpiを選択するのも一つの手です。PCへの負荷を軽減できるメリットがあります。

「現時点では未定だが、グッズ化の可能性も残したい」「できるだけ高画質な状態でイラストデータを保持したい」という考えであれば、350dpiを選択しておくのが賢明です。後から「やはり印刷したい」となった場合、72dpiから350dpiへ解像度を上げても画質は向上しません。しかし、最初に350dpiで作成しておけば、Web用に72dpiで書き出すことは容易です。「大は小を兼ねる」という考え方が当てはまります。

多くの場合、将来的な可能性を考慮して「迷った場合は350dpiで作成しておく」という選択をする方が多いようです。データ容量が大きくなるという点にさえ注意すれば、これが最も後悔の少ない選択かもしれません。

Live2Dでの利用に関しても、十分なピクセルサイズが確保されていればdpi設定に過度に神経質になる必要はないという意見もありますが、Vtuber活動は様々な可能性を秘めているため、特に初心者の方には、やはり350dpiで作成しておくことをおすすめします

72dpiと350dpiって、そんなに違うの?

Web用と印刷用で違うんだよ。迷ったら350dpiで作っとくと後で困らないよ!

Vtuber立ち絵サイズ:Live2Dと描画ソフト

  • Live2D キャンバスサイズと解像度
  • Live2D 全身モデルのキャンバスサイズ
  • Live2D 立ち絵 解像度と注意点
  • Live2D 立ち絵 サイズと描き方のコツ
  • アイビス・クリスタでの推奨サイズ設定
  • クリスタのVtuberサイズ設定ポイント
  • Vtuber 線画の太さはどう決める?

Live2Dのキャンバスサイズと解像度

Live2Dキャンバスサイズ解像度

Live2Dは描画されたイラストに生命を吹き込むような表現が可能なソフトウェアです。このLive2Dを用いてご自身のキャラクター(アバター)を動かすためには、まず元となるイラストデータが必要不可欠となります。その際、非常に重要になるのが「キャンバスサイズ」と「解像度」の設定です。

結論として、Live2Dで使用するイラストは、一般的なイラスト制作時と比較してかなり大きなサイズで作成することが基本となります。なぜなら、配信などで顔を大きくクローズアップする場面で、元画像のサイズが小さいと画質が著しく低下し、ぼやけてしまうためです。魅力的な表情が不鮮明になるのは避けたいところでしょう。したがって、クローズアップ表示でも鮮明さを保てるように、縦の長さは最低でも6000ピクセル、理想的には8000ピクセル以上確保することが推奨されます。10000ピクセルで作成する事例も見られます。

次に解像度についてです。これは画像の「きめ細やかさ」を示す値で、「dpi」という単位で表されます。数値が高いほど精細な表現が可能になります。Web表示のみであれば72dpiでも十分ですが、Vtuber用イラストは将来的なグッズ化や印刷の可能性を考慮し、最初から350dpiで作成しておくのがおすすめです。データ容量は増加しますが、後から印刷が必要になった際に高画質で対応できる利点があります。

なお、Live2Dソフトウェアには無料版と有料版が存在し、無料版では扱えるキャンバスサイズに制限(例:縦横2048ピクセルまで)が設けられている場合があります。そのため、本格的なVtuber用イラスト制作には有料版の利用を検討する必要が出てくるかもしれません。

まとめると、Live2D用のイラストは、「大きめのキャンバスサイズ(縦6000px~10000px程度)」と「印刷も考慮した高解像度(350dpi)」で作成することで、様々な用途に対応できる高品質なアバターの基盤となります

Live2Dって、普通の絵より大きく描く必要あるの?

そう!動かすとアップになるから、小さいと画質がぼやけちゃうんだよ~!

Live2Dの全身モデルのキャンバスサイズ

Live2D全身モデルキャンバスサイズ

「Live2Dで動かすキャラクターの全身を描きたい」と考えた際のキャンバスサイズ設定について解説します。基本的な考え方は部分的なイラストと同様で、やはり大きめのサイズで作成することが推奨されます。

全身を描画する場合、キャラクターの形状からキャンバスは自然と縦長の比率になることが多いでしょう。具体的なサイズとしては、縦の長さを8000ピクセルから10000ピクセル程度に設定するのが一つの目安とされています。かなり大きなサイズですが、これによりクローズアップ表示にも耐えうる画質を確保できます。

横幅はキャラクターのポーズなどに応じて縦の長さに合わせて決定します。ただし、制作時のポイントとして、キャラクターの左右にはある程度の余白スペースを設けておくことが望ましいです。これは、Live2Dで体を左右に傾けたり、腕を振ったりといった動作をつけた際に、描画範囲がキャンバスの端で途切れてしまうのを防ぐためです。同様に、上下にも少し余裕を持たせておくと、ジャンプやしゃがむといった動きへの対応力が高まります。

もう一点、制作上のコツとして、キャンバスの横幅のピクセル数を「偶数」(例:5000px、6000pxなど)に設定することをおすすめします。必須ではありませんが、奇数の場合、画像の厳密な中心がピクセルの境界線上にきてしまい、左右反転などの作業がわずかに煩雑になることがあります。偶数にしておくと中心線が明確になり、作業性が向上する場合があります。縦の長さについては奇数でも特に問題ありません。

全身モデルを作成する際は、「縦長で十分な大きさ(縦8000px~10000px目安)、左右上下に余白を確保し、可能であれば横幅は偶数で」という点を意識すると、後のモデリング工程が円滑に進む可能性があります

全身ってどれくらいのサイズがいいの?

縦8000~10000pxくらいが安心!動き用に左右や上下に余白もあるとGoodだよ♪

Live2Dの立ち絵の解像度と注意点

Live2D立ち絵解像度

Live2Dで使用する立ち絵の解像度(dpi)について、改めて確認しましょう。基本原則は「Web表示のみなら72dpiでも可、印刷の可能性も考慮するなら350dpi推奨」です。Vtuber活動は将来的に様々な展開が考えられるため、迷った場合は350dpiで作成しておくのが安心、というのが一般的な見解となります。

350dpiで作成する主なメリットは、高画質である点です。クローズアップ表示はもちろん、将来的にグッズとして印刷する場合でも、美しい状態を維持できます。一方のデメリットは、データ容量が大きくなることです。お絵かきソフトやPCの動作がやや遅くなる可能性があるため、ご自身の制作環境には注意が必要です。

しかしながら、Live2Dの動作においては、解像度(dpi)の数値そのものよりも、「ピクセル単位でのキャンバスサイズが十分に大きいか」という点がより重要視される傾向にあります。したがって、解像度を350dpiに設定すると同時に、キャンバスサイズも十分に大きく(縦6000px以上など)確保することが肝要です。

解像度以外にも、Live2D用イラスト作成時に留意すべき注意点がいくつか存在します。

  • カラーモード:「RGB」で作成してください。印刷で一般的に用いられる「CMYK」モードでは、Live2D読み込み時に色味が大きく変化してしまう可能性があります。
  • カラービット数:「8bit」で作成します。これもLive2Dが対応する標準的な形式です。
  • カラープロファイル:「sRGB」に設定しておくのが一般的です。異なるプロファイルでは、意図しない色味(くすみ等)で表示される場合があります。

 

これらの設定は、通常、お絵かきソフトで新規キャンバスを作成する際に選択できます。意図した色味を正確に反映させるためにも、これらの設定を確認する習慣をつけると良いでしょう

RGBとかsRGBって、色の話なの?難しそう…

Live2DはRGB&sRGBがベストだよ!印刷用のCMYKだと色がくすむこともあるからね!

Live2Dの立ち絵サイズと描き方のコツ

Live2D立ち絵サイズ描き方

推奨されるサイズ(縦6000px~10000px、解像度350dpi)でLive2D用の立ち絵を描き始めたとして、さらに「このように描くと、後のLive2Dでの作業がしやすくなる」という制作上のコツがあります。いくつかご紹介しましょう。

まず、パーツ分けを丁寧に行うことが挙げられます。これが最も重要な点かもしれません。Live2Dは、イラストを構成する各要素(髪、目、口、腕、服など)を個別のパーツとして扱い、それらを組み合わせて動かす仕組みです。そのため、動かしたい部分は可能な限り、最初から別々のレイヤーに分けて描いておく必要があります。特に髪の毛や顔周りの表情に関わる部分、揺らしたい服のパーツなどは、細かくレイヤー分けするほど、滑らかで自然な動きを付与しやすくなります。「少し分けすぎかな?」と感じるくらいが丁度良い、と言われることもあります。

次に、「塗り足し」を忘れずに行いましょう。「塗り足し」とは、通常時は他のパーツに隠れて見えないけれども、動作によって見える可能性のある箇所を、あらかじめしっかりと描いておく作業を指します。例えば、髪の毛で隠れている後頭部や、顎で隠れている首の上部などが該当します。これらの部分の塗りが不足していると、キャラクターが動いた際に未描画の部分が見えてしまい、不自然な印象を与えます。隠れる部分も「動作時に見えるかもしれない」という意識を持ち、丁寧に塗り込んでおくことが重要です。肌に落ちる髪の影なども、別レイヤーで、実際より少し大きめにはみ出すように描いておくと、動きに対応しやすくなります。

また、必須ではありませんが、キャラクターが正面を向いており、デザインが左右対称に近い場合は、定規ツールなどを活用して左右対称に描くと、Live2Dでのモデリング作業が若干効率化されることがあります。片側の動きを作成し、それを反転コピーしてもう片方に適用する、といった手法が使いやすくなるためです。

さらに、表情のお手本を用意することも有効です。Live2Dでは、例えば開いている目のパーツを変形させて、目を閉じる動作などを表現します。そのため、「目を閉じるとこのような形になる」という見本(目閉じ差分。笑顔と通常顔の2種あると理想的)を別個に描いておくと、モデラー(Live2Dで動きをつける担当者)があなたの絵柄のニュアンスを汲み取り、より自然な表情を実装しやすくなります。口の形状についても同様で、「あ」「い」「う」「え」「お」の発音時の口の形や、笑顔、閉じた口などの見本があると非常に参考になります。これらはパーツ分けされたレイヤーではなく、通常の一枚絵として用意すれば大丈夫です。

これらのコツを意識してイラストを制作することで、Live2Dでのモデリング作業が円滑に進み、結果としてあなたのキャラクターが一層魅力的に動くようになるでしょう

パーツ分けってそんなに大事なの?

うん!分ければ分けるほど自然に動くよ。あと“塗り足し”も忘れちゃダメ!

アイビス・クリスタでの推奨サイズ設定

アイビス・クリスタ推奨サイズ

Vtuberのイラスト制作において人気のあるツールとして、スマートフォンやタブレットで手軽に利用できる「アイビスペイント(ibis Paint)」と、PCで本格的な制作が可能な「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」が挙げられます。それぞれのアプリケーションでVtuber用イラストを作成する際の、サイズ設定に関する特徴を見ていきましょう。

まずアイビスペイントについてです。その手軽さは大きな魅力ですが、注意点として、作成可能なキャンバスサイズに上限(最大4096ピクセル × 4096ピクセル)が設けられています。Vtuber用イラストで推奨されるサイズ(縦6000px以上)には若干満たないため、この点は考慮が必要です。しかし、「まずはアイビスペイントで挑戦したい」という場合は、作成可能な最大サイズに近い大きさ(例:3000px × 4000px程度)で制作を開始するのが現実的な選択肢となります。解像度については、新規キャンバス作成時に350dpiを選択しておきましょう。

次にCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)です。こちらはPC向けソフトウェア(iPad版も提供されています)であり、アイビスペイントよりも格段に大きなキャンバスサイズを扱うことが可能です。そのため、Vtuber用イラスト制作には非常に適していると言えます。推奨される縦8000ピクセル × 横6000ピクセルのような大きなサイズも、PCの性能が十分であれば問題なく作成できるでしょう。新規キャンバス作成時には、幅と高さをピクセル単位で指定し、解像度を350dpiに設定します。

どちらのソフトウェアを使用する場合でも、前述したカラーモード「RGB」およびカラープロファイル「sRGB」の設定を確認しておくことが推奨されます。クリスタでは新規作成画面の詳細設定や環境設定メニューで確認・変更が可能です。アイビスペイントは基本的にRGBカラーで作成されますが、書き出し時の設定などを念のため確認しておくと良いかもしれません。

要約すると、手軽さではアイビスペイントに利がありますが、サイズ制限が存在します。本格的なVtuberイラスト制作を目指すのであれば、大きなサイズを扱えるクリスタの方が有利と言えるでしょう。ご自身の保有する機材や、制作におけるこだわり度合いに応じて選択するのが適切です

スマホでも描けるって聞いたけど…本当に大丈夫かな?

アイビスは手軽だけどサイズ制限があるよ。クリスタの方が大きい絵には向いてるかな!

クリスタのVtuberサイズ設定ポイント

アイビス・クリスタ推奨サイズ

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用してVtuber用イラスト制作を開始する際の、具体的な新規キャンバス設定の要点を解説します。

まず、クリスタを起動し、ファイルメニューから「新規」を選択すると、キャンバス設定のダイアログが表示されます。ここで必要な項目を設定していきます。

最初に、幅と高さの単位を確認し、「mm」などになっている場合は「px」(ピクセル)に変更します。Vtuberイラストは縦長の構図が多いため、高さを先に決定するのがおすすめです。例えば「8000」pxや「9000」pxといった大きめの数値を設定しましょう。幅はキャラクターの体型やポーズに合わせて調整しますが、例えば「5000」pxや「6000」pxのように、高さより少し小さい値になることが多いでしょう。ここで、幅を「偶数」のピクセル数に設定しておくと、イラストの中心位置が明確になり、後の作業で便利な場合があります。

次に、「解像度」の項目を「350」dpiに設定します。これにより、印刷物にも対応可能な高画質データとなります。単位が「dpi」であることを確認してください。

「基本表現色」は「カラー」を選択します。モノクロやグレーになっていないか確認しましょう。

さらに、(表示されている場合)詳細設定内の「カラープロファイル」を確認し、「sRGB」が選択されているか見ます。異なるプロファイルが選択されている場合は、「sRGB」に変更しておくのが無難です。この項目が見当たらない場合は、別途、環境設定の「カラー変換」関連のメニューで確認・設定が可能です。

上記の設定を行い「OK」をクリックすれば、Vtuberイラスト制作に適したキャンバスが準備できます。非常に大きなキャンバスでの作業となるため、最初は扱いに戸惑うかもしれませんが、表示倍率を適宜変更しながら、のびのびと描画を進めてください。なお、クリスタには「レイヤーフォルダを下のレイヤーにクリッピングする」という便利な機能がありますが、この機能は他のソフトウェア(特に旧バージョンのPhotoshopなど)では正しく再現されない場合があります。もしLive2Dモデラーにデータを納品する際には、この機能を使用しているかどうかを伝えておくと、後の確認作業がスムーズになるかもしれません

キャンバス作るとき、設定って何を気をつければいいの?

サイズは8000px×6000px、解像度は350dpi、色はsRGBにしておくと安心だよ!

Vtuber 線画の太さはどう決める?

Vtuber 線画太さ

キャラクターの個性を大きく形作る要素の一つである「線画」。Vtuber用イラストを描く際、「線画の太さはどの程度が適切か」と悩む方は少なくないでしょう。

まず前提としてご理解いただきたいのは、「この太さが絶対的な正解」というものは存在しないということです。あなたが表現したいキャラクターの雰囲気や、ご自身の絵柄によって最適な線の太さは異なります。例えば、柔らかく可愛らしい印象であれば細めの線、元気でポップな印象であれば少し太めの線が似合うかもしれません。

ただし、Vtuber用イラスト、特にLive2Dでの利用を想定する場合には、いくつか考慮しておきたいポイントがあります。

一つは、線画があまりにも細すぎると、問題が生じる可能性がある点です。非常に繊細な線は見た目には美しいかもしれませんが、Live2Dで動かしたり、配信画面で縮小表示されたりした際に、線がかすれて視認性が低下することがあります。特に、着色部分との境界線が不明瞭になると、パーツ分け作業の難易度が上がる可能性も指摘されています。

また、Vtuber用イラストは非常に大きなキャンバスサイズ(例:縦8000px)で描かれることが多い点を忘れてはいけません。普段、一般的なサイズのイラストを描いている時と同じ感覚でペンサイズ(例:5px)を設定しても、巨大なキャンバス上では非常に細い線に見えてしまいます。そのため、普段使用しているペンサイズよりも少し太めの設定を試してみることを意識すると、結果的にちょうど良い太さになることが多いでしょう。

最も重要なのは、最終的な視聴者からの見え方を想像することです。大きなキャンバス全体を見て「良い太さだ」と感じても、実際の配信でバストアップ表示になった際に「線が太すぎたかもしれない」、あるいは全身表示で「細すぎて存在感がない」と感じるケースもありえます。ですから、制作途中でも時々キャンバス全体を表示したり、逆に大きく拡大したりしながら、様々な表示サイズでの見え方を確認し、線の太さを調整していく作業が推奨されます。

まずは、ご自身の好みの絵柄に合わせて、いくつかの太さで試し描きをしてみるのが最良の方法です。例えば、「輪郭線はこの太さ、髪の毛の細かな部分はより細い線で」というように、部位によって線の太さを使い分けるのも有効なテクニックです。様々な試行錯誤を通じて、あなたのキャラクターが最も魅力的に見える線の太さを見つけ出してください

線の太さって、感覚で決めていいの?

Live2D用ならちょっと太めが見やすいよ!拡大・縮小して見え方もチェックしようね!

Vtuber立ち絵サイズ要点まとめ

  • Vtuber立ち絵は通常より大きなキャンバスサイズで作成すべきである
  • 大きなサイズは配信でのクローズアップ時の画質劣化を防ぐためである
  • キャンバスサイズの推奨目安は縦6000px~8000pxである
  • 将来性や高画質を求めるなら縦10000pxも選択肢となる
  • 大きなサイズはPC負荷が高いため自身の環境に合わせて調整が必要である
  • イラストの用途によって最適な画像サイズは異なる
  • 配信・Live2D用は高画質維持のため大きく作成すべきである
  • サムネイルやSNS用はWeb表示速度を考慮し小さめでも良い
  • グッズ印刷、特に大型印刷物は高解像度・大サイズが望ましい
  • Web表示のみなら解像度72dpiでも問題ない
  • 印刷も視野に入れるなら解像度350dpiが推奨される
  • 迷った場合は汎用性の高い350dpiでの作成が無難である
  • Live2Dでは解像度よりピクセルサイズ(大きさ)が重要視される傾向にある
  • Live2D用イラストはカラーモードRGB、8bit、sRGBで作成すべきである
  • 線画の太さは最終的な表示サイズを考慮して調整する必要がある

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