VTuberまとめ閉鎖の真相:背景と理由
「いつも見ていたVTuberまとめサイトが閉鎖されてしまった…」「最近、vtuber まとめ 閉鎖のニュースをよく聞くけど、一体何が起きているの?」そう感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、かつて情報収集の場として賑わっていた、にじホロvtuberまとめてみました のようなサイトや、vtuberまとめてみました、VTuberの巣窟といったVTuber関連のまとめサイトが、運営終了や方針変更となるケースが相次いでいます。
この記事では、なぜこれらのサイトが閉鎖に至るのか、その閉鎖理由を深掘りします。背景には、ひどい誹謗中傷や荒れてるコメント欄の問題、ファンの間で悪質と指摘される運営実態、そしてANYCOLORをはじめとする運営からの警告や、時には裁判も辞さない法的措置があります。また、VTuber界隈の炎上とまとめサイトの関わりについても触れながら、今後の情報収集のあり方について考えていきます。vtuberまとめてみました のお気持ち表明や、運営終了の真相に関心のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
- VTuberまとめサイトが閉鎖される主な理由(権利侵害、誹謗中傷、運営事情など)
- 運営事務所(ANYCOLORなど)による悪質サイトへの具体的な対応と法的措置
- 過去に閉鎖・更新停止した主要なVTuberまとめサイトの事例とその背景
- 今後のVTuber情報収集における注意点と健全な情報との向き合い方
- VTuberまとめサイトが閉鎖される主な理由
- 「ひどい」「荒れてる」コメントと閉鎖の関係
- VTuberまとめの誹謗中傷問題とは
- ANYCOLORなど運営からの警告と法的措置
- 悪質サイトの閉鎖と裁判に至るケース
VTuberまとめサイトが閉鎖される主な理由
VTuberの情報を集めるのに便利だった「まとめサイト」が、最近閉鎖されるケースを目にすることが増えてきました。これらのサイトがなぜ閉鎖に至ってしまうのか、その主な理由をいくつか見ていきましょう。
最も大きな理由の一つとして挙げられるのが、権利侵害の問題です。まとめサイトは、VTuberの配信内容やSNSでの発言、ファンアートなどを許可なく転載し、記事を作成している場合があります。これらは著作権や肖像権といった権利を侵害する行為にあたる可能性があり、VTuber本人や所属事務所から指摘を受け、記事の削除やサイト閉鎖を求められることがあります。
次に、名誉毀損や信用毀損にあたるような悪質な内容の掲載も、閉鎖の大きな要因となります。特定のVTuberさんを貶めるような情報や、事実と異なる噂、あるいはアンチコメントなどを意図的に集めて掲載することで、VTuberさんの社会的評価を不当に下げてしまう行為です。このような場合も、事務所側が法的措置を含む厳しい対応を取ることがあります。
また、サイト運営者の事情や、サイトの方向性の変更なども閉鎖の理由となることがあります。例えば、個人で運営していたサイトが、管理人の多忙さやモチベーションの低下により更新が困難になるケースや、サイトの収益化がうまくいかずに運営を断念するケースも考えられます。
▼VTuberまとめサイト閉鎖の主な理由
理由カテゴリ | 具体的な内容例 | 考えられる結果 |
権利侵害 | 配信内容・画像の無断転載、VTuberの肖像権侵害、ファンアートの無断使用など | 事務所からの警告、削除要請、法的措置、サイト閉鎖 |
名誉・信用毀損 | 誹謗中傷記事の掲載、デマ情報の拡散、アンチコメントの意図的なまとめなど | 事務所からの警告、法的措置(差止請求、損害賠償)、サイト閉鎖 |
規約違反 | プラットフォーム(例:5ちゃんねる等)の転載禁止ルールの無視、アフィリエイト規約違反 | プラットフォームからの警告、アカウント停止、サイト閉鎖 |
運営上の問題 | 管理人の多忙化、モチベーション低下、収益化の失敗、サイトの方針転換など | 更新停止、サイト閉鎖 |
法的・社会的圧力 | 社会的な批判の高まり、法整備の進展、プラットフォーム側の自主規制強化など | サイト運営の継続困難、自主的な閉鎖 |
これらの理由が複合的に絡み合って、まとめサイトの閉鎖に繋がることも少なくありません。ファンとしては情報を得る場が減ってしまうのは残念ですが、VTuberさんたちが安心して活動できる環境を守るためには、このような動きも必要なのかもしれませんね。

なんで最近、VTuberのまとめサイトって閉鎖しちゃうの?

無断転載とか誹謗中傷が問題になることが多くて、事務所から指摘されるんだよ。
「ひどい」「荒れてる」コメントと閉鎖の関係
VTuberのまとめサイトを見ていると、記事の内容だけでなく、コメント欄が「ひどい」言葉で溢れていたり、「荒れてる」状態になっていたりすることがあります。実は、このようなコメント欄の状況も、サイトが閉鎖に追い込まれる原因の一つとなり得るのです。
まとめサイトのコメント欄は、匿名で気軽に書き込めることから、特定のVTuberさんやそのファンに対する過激な批判、根拠のない噂、あるいは個人情報を特定しようとするような悪質な書き込みが集中しやすい傾向があります。このようなコメントが放置されていると、サイト全体がネガティブな雰囲気になり、健全なファンにとっては居心地の悪い場所になってしまいます。
さらに重要なのは、これらの「ひどい」「荒れてる」コメントが、VTuber本人や所属事務所の名誉を傷つけたり、精神的な苦痛を与えたりする可能性があるという点です。サイト運営者には、コメント欄を適切に管理する責任があると一般的に考えられています。もし、悪質なコメントを放置し続けた場合、サイト運営者自身が法的な責任を問われる可能性も出てきます。
例えば、ANYCOLOR株式会社のようなVTuber事務所は、所属ライバーへの誹謗中傷に対して積極的に対応する姿勢を明確にしています。これには、悪質なコメントを助長するようなまとめサイトへの対処も含まれると考えられます。コメント欄が荒れている状態を放置しているサイトは、事務所から「誹謗中傷を助長している」と判断され、警告や削除要請、場合によっては法的措置の対象となるリスクが高まります。
▼コメント欄の「荒れ」がサイト閉鎖に繋がる流れ(一例)
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過激なコメントの増加: 記事内容や他のコメントに触発され、誹謗中傷や個人攻撃などがコメント欄に多数投稿される。
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管理の不備: サイト運営者がコメントを適切に監視・削除せず、放置する。
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問題の深刻化: コメント欄が無法地帯となり、VTuberやファンへの被害が拡大する。
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外部からの指摘・通報: ファンや事務所が問題を認識し、サイト運営者やプラットフォーム、場合によっては事務所に通報する。
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運営者への対応要求: 事務所などがサイト運営者に対し、コメント削除や管理体制の改善、悪質な場合はサイト閉鎖を要求する。
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法的措置への移行: 要求に応じない場合や、被害が大きい場合には、発信者情報開示請求や損害賠償請求といった法的措置が取られる。
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サイト閉鎖: 法的措置の結果や、運営継続の困難さから、サイトが閉鎖に至る。
このように、コメント欄の管理はサイト運営において非常に重要な要素です。一見、記事本体とは関係ないように見えるコメント欄の「荒れ」も、巡り巡ってサイトの存続を脅かす大きな要因となり得ることを理解しておく必要があるでしょう。

コメント欄が荒れるだけでサイトって閉鎖されるの?

ひどい書き込みが放置されると、名誉毀損と見なされて運営側に責任が問われることもあるの。
VTuberまとめの誹謗中傷問題とは
VTuberの人気が高まる一方で、残念ながら「誹謗中傷」という深刻な問題も後を絶ちません。そして、一部のVTuberまとめサイトが、この誹謗中傷を助長したり、拡散したりする場となってしまっているケースが見受けられます。これが「VTuberまとめの誹謗中傷問題」と言われるものです。
具体的にどのようなことが問題になるかというと、まず、匿名掲示板などの辛辣な意見やアンチコメントを意図的に抽出し、それをあたかもVTuberの評価全体であるかのように見せかける記事の作成が挙げられます。このような記事は、特定のVTuberさんに対するネガティブなイメージを植え付け、ファン以外の層にも誤った印象を広めてしまう可能性があります。
また、事実に基づかない噂話や憶測、あるいはプライバシーに関わる情報を興味本位でまとめ、VTuberさんの名誉や信用を著しく傷つけるケースも問題視されています。特に、VTuberさんは中の人がいるとはいえ、キャラクターイメージを大切に活動しているため、中の人の個人情報を暴露するような行為は絶対に許されるものではありません。
さらに、前述の通り、まとめサイトのコメント欄が無法地帯となり、VTuberさん本人やそのファンに対する直接的な暴言、人格攻撃、脅迫めいた書き込みなどが溢れかえってしまうことも、誹謗中傷問題の大きな側面です。このような環境は、VTuberさんが安心して活動を続ける上で大きな障害となりますし、ファンにとっても心を痛める状況と言えるでしょう。
この問題に対して、ANYCOLOR株式会社やカバー株式会社といった大手VTuber事務所は、所属タレントを守るために非常に厳しい姿勢で臨んでいます。悪質なまとめサイトや誹謗中傷を行う個人に対して、発信者情報開示請求や法的措置を積極的に講じていることを公表しており、実際にサイト閉鎖や示談に至ったケースも報告されています。
▼VTuberまとめサイトにおける誹謗中傷の例
誹謗中傷の種類 | 具体的な行為例 | VTuberへの影響 |
名誉毀損 | 容姿や能力に関する侮辱、事実無根の悪評の流布、過去のプライベートな情報の暴露(個人の特定に至らない範囲でも) | 社会的評価の低下、精神的苦痛、活動意欲の減退 |
侮辱 | 人格を否定するような暴言、下品な言葉での罵倒 | 精神的苦痛、トラウマ |
プライバシー侵害 | 本名、住所、顔写真など個人を特定できる情報の暴露(いわゆる「晒し」行為) | 身の危険、私生活への影響、活動継続の困難 |
脅迫・ストーカー行為 | 殺害予告、危害を加えることを示唆する書き込み、執拗な付きまとい | 生命・身体への危険、深刻な精神的苦痛、警察への相談・被害届 |
デマ・虚偽情報の拡散 | 熱愛疑惑、不祥事の捏造など、事実と異なる情報を広めること | 信用失墜、ファン離れ、あらぬ疑いをかけられることによる精神的負担 |
ヘイトスピーチ | 出身地、性別、性的指向など、特定の属性に対する差別的な発言 | 深い精神的苦痛、社会からの孤立感 |
このような誹謗中傷は、決して許される行為ではありません。私たち一人ひとりが、インターネット上の情報を鵜呑みにせず、責任ある情報発信を心がけることが、この問題を解決していく上で非常に大切になってきます。

まとめって便利だけど、なんで誹謗中傷に使われちゃうの?

匿名の意見を都合よく切り取って載せると、偏った印象や悪意が広まりやすくなるからね。
ANYCOLORなど運営からの警告と法的措置
VTuber業界において、所属タレントの名誉や権利を守るため、運営事務所が悪質なまとめサイトや誹謗中傷行為に対して積極的に「警告」や「法的措置」を講じる動きが活発になっています。特に、大手VTuber事務所であるANYCOLOR株式会社(「にじさんじ」運営)やカバー株式会社(「ホロライブプロダクション」運営)は、この問題に毅然とした態度で対応していることを繰り返し公表しています。
運営からの警告は、まず問題のあるまとめサイトや個人に対して、権利侵害行為(著作権侵害、名誉毀損など)を指摘し、記事の削除やサイトの閉鎖、誹謗中傷コメントの削除などを要求する形で行われることが多いです。この段階で運営者側が要求に応じれば、問題が解決に向かうこともあります。
しかし、警告を無視したり、悪質な行為が継続されたりする場合には、より踏み込んだ「法的措置」が取られることになります。法的措置の具体的な内容としては、まず「発信者情報開示請求」が挙げられます。これは、プロバイダ(インターネット接続業者)やサイト運営者に対して、誹謗中傷を行った匿名の人物の氏名や住所といった個人情報を開示するように求める法的な手続きです。この請求が認められると、誰が書き込みを行ったのかを特定することができます。
そして、発信者が特定された後は、その人物に対して「損害賠償請求」や「差止請求(同様の行為を今後行わないように求めること)」といった民事訴訟を提起したり、内容が悪質な場合には警察に相談して「名誉毀損罪」や「脅迫罪」といった刑事責任を追及したりすることもあります。
実際に、ANYCOLOR株式会社は、悪質なまとめブログサイト「にじさんじ有ンチスレの真実」の運営者に対して差止請求を行い、サイトを閉鎖させ、今後同様の行為を行わない旨の合意書を締結したことを2024年6月に発表しています。また、以前からカバー株式会社と連携して、一部のまとめサイト運営者と示談に至ったケースも報告されています。
▼運営からの警告・法的措置の流れ(一般的な例)
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問題行為の発見・証拠収集: ファンからの通報や事務所によるモニタリングで、悪質なまとめ記事や誹謗中傷コメントを発見し、証拠を保全する。
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警告・削除要請: サイト運営者や発信者に対し、内容証明郵便などで権利侵害を通知し、記事削除やサイト閉鎖、謝罪などを要求する。
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(任意交渉): 相手方が交渉に応じる場合、示談に向けて話し合いを行う。
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発信者情報開示請求: 匿名の発信者の情報を得るため、裁判所に仮処分命令の申立てや訴訟を行う。
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損害賠償請求訴訟など: 特定された発信者に対し、金銭的な賠償や行為の差し止めを求めて民事訴訟を起こす。
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刑事告訴: 内容が極めて悪質な場合(殺害予告など)、警察に被害届を提出したり、刑事告訴したりする。
これらの対応は、時間も費用もかかる大変なものですが、VTuberが安心して活動できる環境を作るためには不可欠な取り組みと言えるでしょう。ファンとしても、問題のあるサイトや書き込みを見つけた場合には、むやみに拡散したり反応したりせず、事務所の通報窓口などに情報提供することが大切です。

事務所って、ネットの悪口にも対応してくれるの?

うん、タレントの名誉を守るために、警告したり裁判を起こしたりもするんだよ。
悪質サイトの閉鎖と裁判に至るケース
VTuberに対する誹謗中傷や権利侵害を行う悪質なまとめサイトに対して、運営事務所が法的措置を取り、結果としてサイトが閉鎖されたり、運営者が裁判で責任を問われたりするケースが実際に起きています。これは、VTuber業界全体として、悪質な情報発信に対してより厳しい姿勢で臨むようになっていることの表れと言えるでしょう。
例えば、2024年6月にANYCOLOR株式会社が発表した事例では、悪質な記事を多数投稿していたまとめブログサイト「にじさんじ有ンチスレの真実」の運営者に対し、権利侵害行為の差止請求を行いました。その結果、このサイトは閉鎖され、運営者は今後ANYCOLOR社や所属ライバーへの権利侵害や誹謗中傷を助長する行為を行わないという内容の合意書を締結するに至っています。この事例では、裁判に至る前の交渉段階で合意に至ったと考えられますが、事務所側の強い意志がサイト閉鎖という具体的な結果に繋がったと言えます。
過去には、ANYCOLOR株式会社とカバー株式会社が連携し、複数の悪質なまとめサイト運営者に対して交渉を行い、示談書を締結したという報告もありました。この際も、サイト運営者は記事の削除や、今後のVTuberに関する権利侵害行為を行わないことなどを約束したとされています。このような示談交渉が決裂した場合や、相手方が誠実に対応しない場合には、前述の通り、損害賠償請求などを求める民事裁判に発展する可能性があります。
また、単にサイトを閉鎖させるだけでなく、特に悪質な誹謗中傷を行った個人に対しては、刑事責任が問われることもあります。ANYCOLOR株式会社は、所属ライバーに対して殺害予告を行った人物を特定し、損害賠償を請求する訴訟を起こしただけでなく、刑事責任の追及も進めていることを明らかにしています。
▼悪質サイトへの対応と法的措置の段階
対応段階 | 主な内容 | 結果の例 |
初期対応 | 事務所による警告、記事削除要請、サイト閉鎖要請 | サイト運営者が自主的に記事削除やサイト閉鎖に応じる |
任意交渉 | 弁護士を介しての示談交渉(損害賠償、謝罪、再発防止策など) | 示談成立(合意書締結、一定の金銭支払いなど) |
民事訴訟 | 発信者情報開示請求訴訟、損害賠償請求訴訟、差止請求訴訟など、裁判所を通じた法的手続き | 裁判所による開示命令、損害賠償命令、差止命令、和解など |
刑事手続 | 警察への被害届提出、刑事告訴(名誉毀損罪、脅迫罪、業務妨害罪など) | 警察による捜査、検察による起訴、刑事裁判(罰金刑、懲役刑など) |
これらの事例は、インターネット上での匿名性を盾にした安易な誹謗中傷や権利侵害行為が決して許されるものではなく、法的な責任を負う可能性があることを明確に示しています。VTuberファンとしては、このような悪質なサイトには関わらず、公式の情報や信頼できる情報源を元にVTuberを応援していく姿勢が大切です。

まとめサイトが裁判までいくって本当?

実際に訴えられて閉鎖した例もあるよ。証拠があれば個人も特定されちゃうの。
VTuberまとめ閉鎖:個別サイトの事例
- 「にじホロvtuberまとめてみました」悪質性の指摘
- 「vtuberまとめてみました」のお気持ち表明と運営終了
- 「VTuberの巣窟」更新停止の背景
- VTuber界隈の炎上とまとめサイト
- 今後のVTuber情報収集と注意点
「にじホロvtuberまとめてみました」悪質性の指摘
過去に存在した「にじホロvtuberまとめてみました」というVTuber関連のまとめサイトは、一部のユーザーやVTuberファンからその悪質性を指摘されることがありました。このサイトに限らず、一部のまとめサイトでは、閲覧数を増やすためや特定の方針に基づいて、意図的に情報を偏らせたり、対立を煽るような記事を作成したりするケースが見受けられます。
「にじホロvtuberまとめてみました」のようなサイトで問題視されがちなのは、まず情報の信憑性です。匿名掲示板の書き込みやSNS上での一部の過激な意見を、あたかもそれがVTuber界全体の総意であるかのように切り取って掲載することがあります。これにより、事実とは異なる情報や、誤解を招くような印象が広まってしまう可能性があります。
また、特定のVTuber事務所や所属タレント、あるいはファン同士の対立を煽るような記事構成も、悪質と指摘される要因の一つです。「〇〇(事務所名)信者vs△△(事務所名)信者」といったような、ファン同士の争いを助長するような見出しや内容の記事は、健全なファンコミュニティの形成を妨げ、VTuber業界全体のイメージダウンにも繋がりかねません。
さらに、記事のコメント欄が誹謗中傷や個人攻撃の温床となってしまうことも問題です。前述の通り、管理が行き届いていないコメント欄は荒れやすく、VTuber本人やファンが心を痛めるような書き込みで溢れてしまうことがあります。このような状況を放置しているサイトは、結果として悪質な行為を助長していると見なされることもあります。
ANYCOLOR株式会社やカバー株式会社といった大手VTuber事務所は、所属タレントへの誹謗中傷や権利侵害に対して厳しい姿勢を示しています。悪質なまとめサイトに対しても、記事削除の要請や法的措置を含む対応を進めており、実際に「Vtuberまとめてみました」というサイト(後述)は、ANYCOLOR株式会社からの警告を受け、[にじさんじ]関連の画像を記事に使用しない、といった対応を取っていた過去もあるようです。
▼まとめサイトが悪質と指摘される主なポイント
指摘されるポイント | 具体的な内容例 | 問題点 |
情報の偏向・捏造 | 特定の意見だけを強調、事実と異なる情報を掲載、匿名掲示板の書き込みを過度に一般化 | 読者に誤った認識を与える、VTuberや事務所のイメージを不当に操作する |
対立煽り | 事務所間やファン同士の対立を煽るような記事タイトルや内容、特定のVTuberやファンを貶めるような表現 | ファンコミュニティの分断、VTuber業界全体の雰囲気悪化 |
権利侵害 | 配信アーカイブや画像の無断転載、VTuberの肖像権・プライバシー侵害 | VTuberや事務所の権利を侵害する、法的な問題に発展するリスク |
誹謗中傷の助長 | 記事本文やコメント欄での誹謗中傷・個人攻撃の放置、アンチコメントを意図的にまとめる | VTuberへの精神的ダメージ、ファンの不快感、サイト運営者の法的責任問題 |
不透明な運営体制 | 運営者情報が不明確、問い合わせ窓口がない、または機能していない | 問題発生時の責任の所在が不明確、ユーザーからの指摘や改善要求が届きにくい |
ファンとしては、情報を鵜呑みにせず、複数の情報源を確認したり、一次情報(VTuber本人の発信や公式発表)を重視したりする姿勢が大切です。また、悪質だと感じるサイトにはアクセスしない、コメントをしないといった自衛も必要になるでしょう。

有名なまとめサイトも閉鎖されたの?

うん。にじホロ関連で警告を受けて、画像が使えなくなった結果、運営をやめた所もあるよ。
「vtuberまとめてみました」のお気持ち表明と運営終了
かつてVTuber関連の情報を扱っていた「vtuberまとめてみました」というまとめサイトは、その運営方針や掲載内容について様々な意見がありましたが、最終的には運営を終了するに至りました。このサイトの動向は、VTuberまとめサイト界隈の変遷を象徴する事例の一つと言えるかもしれません。
このサイトは、当初[にじさんじ]や[ホロライブプロダクション]といった大手VTuber事務所の話題を広く扱っていましたが、ある時期からANYCOLOR株式会社([にじさんじ]運営)からの警告を受けたとされ、[にじさんじ]ライバーの画像を使用しないなどの対応を取っていたと一部で言われています。その後、主に「ぶいすぽっ!」の情報を中心としたまとめサイトへと移行した時期もありました。
そして、2023年2月1日にはサイト名を「vtuberまとめるのやめました」へと変更し、事実上の運営終了を宣言する形となりました。この際、サイト上で何らかの「お気持ち表明」のような形で運営者の考えが示された可能性も考えられますが、具体的な内容は現時点のデータベースでは詳細に確認できません。しかし、運営終了に至る背景には、やはりVTuber事務所側の権利保護への意識の高まりや、悪質な情報発信に対する厳しい対応が影響していると推測されます。
まとめサイトの運営者は、多くの場合、アフィリエイト広告などによる収益化を目指しています。しかし、権利侵害や誹謗中傷といった問題を起こしてしまうと、事務所からの法的措置のリスクだけでなく、広告配信停止といった経済的な打撃を受ける可能性もあります。また、VTuberファンからの批判や、社会的な目が厳しくなる中で、サイト運営のモチベーションを維持することが難しくなるケースも考えられます。
「vtuberまとめてみました」の運営終了は、単独の事例というよりは、VTuber業界全体がより健全な情報流通を目指す過程で起きた一つの出来事と捉えることができるでしょう。ファンとしては、このようなサイトの変遷を見守りつつ、信頼できる情報源を自身で見極めていく必要がありそうです。

あのサイト、名前変えて終わっちゃったのなんで?

警告を受けたあと、モチベも収益も下がって自分からやめたんじゃないかな。
「VTuberの巣窟」更新停止の背景
「VTuberの巣窟」というまとめサイトもまた、VTuberまとめサイト界隈でその名を知られていた存在ですが、2022年10月31日の記事を最後に更新が停止しています。この更新停止の背景には、VTuber事務所、特にANYCOLOR株式会社による誹謗中傷対策の強化が大きく関わっていると考えられています。
ANYCOLOR株式会社は、2022年10月に誹謗中傷行為対策チームの活動実績を報告し、その中で「悪質な複数のまとめサイトに対して開示請求をして特定し、管理人への責任追及に向けた裁判外交渉を行っている」と発表しました。この発表は、VTuber業界全体に大きな影響を与え、「VTuberの巣窟」を含むいくつかのまとめサイトが、この時期を境に更新を停止したり、記事の内容を変更したりする動きを見せています。
「VTuberの巣窟」は、他のまとめサイトと比較しても特に過激な内容や、特定のVTuberに対する否定的な情報を扱う傾向があったと一部で指摘されていました。また、以前からANYCOLOR株式会社からの何らかの警告を受けていたためか、記事内で[にじさんじ]ライバーの画像を一切使用していなかったとも言われています。
更新停止後、「VTuberの巣窟」は雑談所のような形で一部機能が残っていた時期もあったようですが、最終的にはパスワード認証が必要な状態となり、過去記事の閲覧もできなくなっているようです。これは、事務所側との交渉の結果、あるいは法的な措置を避けるための自主的な判断であった可能性が考えられます。
このサイトの更新停止は、VTuber事務所が悪質な情報発信に対して具体的な行動を起こし、それが実際にサイトの運営に影響を与えた事例として注目されました。ファンからは、このような対応を歓迎する声が上がる一方で、情報収集の場が一つ減ったと感じる人もいたかもしれません。いずれにしても、VTuber業界が健全な発展を遂げるためには、このような悪質なサイトへの対策が今後も重要になってくると言えるでしょう。

更新止まったサイトって、何かトラブルあったの?

誹謗中傷で開示請求されてたみたい。事務所が強く出るようになった時期と重なるんだよ。
VTuber界隈の炎上とまとめサイト
VTuber界隈では、残念ながら時折「炎上」と呼ばれる騒動が発生することがあります。これは、VTuber自身の発言や行動、あるいは運営の対応、ファン同士のいざこざなど、様々な要因によって引き起こされます。そして、このような炎上騒動とVTuberまとめサイトは、残念ながら密接に関連してしまうことがあります。
一部のまとめサイトは、炎上騒動に関する情報を積極的に取り上げる傾向があります。炎上は多くの人々の注目を集めやすいため、サイトのアクセス数を稼ぐ格好の材料と見なされることがあるからです。しかし、その取り上げ方には注意が必要です。
問題となるのは、炎上の一側面だけを切り取って面白おかしく報道したり、憶測やデマをあたかも事実であるかのように拡散したり、あるいは特定のVTuberを過度に攻撃するような論調で記事を作成したりするケースです。このようなまとめサイトの記事は、炎上をさらに煽り、事態を悪化させるだけでなく、VTuber本人や関係者に深刻な精神的ダメージを与え、ファンにも誤った情報を植え付けてしまう可能性があります。
また、炎上騒動が起こると、まとめサイトのコメント欄は特に荒れやすくなります。匿名性を盾に、普段は表に出てこないような過激な意見や誹謗中傷が集中し、事態の沈静化を妨げる要因となることも少なくありません。
VTuber事務所も、このような炎上を悪質に助長するまとめサイトに対しては、厳しい目を向けています。事実に基づかない情報でタレントの名誉を毀損したり、誹謗中傷を拡散したりする行為は、法的措置の対象となり得ます。
▼炎上とまとめサイトの関わりにおける問題点
問題点 | 具体的な行為・状況の例 | 及ぼす影響 |
情報の偏向・扇動 | 炎上の一部分だけを強調、面白おかしく編集、対立を煽るような見出しや表現 | 事実誤認の拡散、炎上の拡大・長期化、VTuberへの過度な批判集中 |
デマ・憶測の拡散 | 未確認情報や個人的な憶測を事実のように掲載、プライバシーに関わる情報の暴露 | VTuberの名誉・信用失墜、精神的苦痛、ファンへの混乱 |
誹謗中傷の温床化 | コメント欄での過激な発言・個人攻撃の放置、アンチコメントの意図的なまとめ | VTuberへの精神的ダメージ、ファンの不快感、法的問題への発展 |
二次被害の発生 | 炎上に関わったVTuberの関係者やファンへの飛び火、無関係な第三者への誤爆 | 関係者への迷惑、新たなトラブルの発生 |
アクセス稼ぎのための利用 | 炎上をネタにしてPV(ページビュー)を稼ぐことを主目的とし、倫理観を欠いた記事作成 | VTuber業界全体のイメージダウン、炎上を「消費」する文化の助長 |
炎上騒動が起きた際には、情報の真偽を慎重に見極め、まとめサイトの情報を鵜呑みにしないことが大切です。そして、自分自身も感情的なコメントや憶測の拡散に加担しないよう、冷静な対応を心がける必要があります。

炎上って、まとめサイトが関係してるの?

うん、炎上を煽る記事やコメントで余計に騒ぎが広がることがあるんだ。
今後のVTuber情報収集と注意点
これまで見てきたように、一部のVTuberまとめサイトが閉鎖されたり、その在り方が問われたりする中で、私たちファンは今後どのようにVTuberに関する情報を集め、そしてどのように情報と向き合っていけば良いのでしょうか。いくつかの注意点とともに考えてみましょう。
まず最も大切なのは、「一次情報」を重視するということです。一次情報とは、VTuber本人や所属事務所の公式発表、公式SNSアカウントからの発信、公式チャンネルでの配信などを指します。これらの情報は、最も信頼性が高く、正確な情報源と言えます。何か気になる情報があった場合でも、まずは公式からのアナウンスがないかを確認する習慣をつけることが大切です。
次に、複数の情報源を比較検討することです。一つのまとめサイトやSNSの投稿だけを鵜呑みにするのではなく、他のニュースサイトやファンの意見、そして何より一次情報と照らし合わせることで、情報の偏りや誤りを見抜きやすくなります。特に、匿名性の高い情報源については、その信憑性を慎重に判断する必要があります。
また、情報を受け取るだけでなく、発信する際にも注意が必要です。不確かな情報や憶測を安易に拡散しないこと、他人を傷つけるようなコメントは絶対にしないこと、そして著作権やプライバシーに配慮することは、インターネットを利用する上での基本的なマナーです。
そして、もし悪質なまとめサイトや誹謗中傷を見つけた場合には、むやみにアクセスしたり、コメントしたりして反応するのではなく、VTuber事務所が設けている通報窓口などに情報提供するという方法もあります。ファン一人ひとりの小さな行動が、VTuberが安心して活動できる環境づくりに繋がるかもしれません。
▼今後のVTuber情報収集における心構え
心構え・注意点 | 具体的な行動例 | なぜ重要か |
一次情報を最優先する | VTuber本人や事務所の公式発表、公式SNS、公式配信をまず確認する | 最も信頼性が高く、正確な情報を得られるため |
複数の情報源を比較する | 一つの情報だけを信じず、他のニュースサイトやファンの意見などと照らし合わせる | 情報の偏りや誤りを見抜き、客観的に判断するため |
情報の信憑性を吟味する | 特に匿名性の高い情報や、過度に扇情的な情報は鵜呑みにしない | デマや誤情報に惑わされないため |
発信者としての責任を持つ | 不確かな情報の拡散を避ける、誹謗中傷に加担しない、著作権・プライバシーに配慮する | 健全な情報空間の維持と、トラブルを未然に防ぐため |
悪質な情報には冷静に対処する | 問題のあるサイトやコメントにはアクセスしない・反応しない、必要であれば事務所の窓口に通報する | 悪質な行為を助長せず、問題解決に貢献するため |
信頼できる情報源を見つける | 公式情報以外にも、質の高い情報を提供しているニュースサイトや個人の発信者(ファン活動含む)を見つけてフォローする | 効率的かつ安心して情報を得るため |
まとめサイトが全て悪いわけではなく、中にはファン同士の交流の場となったり、有益な情報を分かりやすくまとめてくれたりするものも存在します。大切なのは、私たち自身が情報リテラシーを高め、賢く情報と付き合っていくことです。そして何よりも、VTuberさんたちが楽しく活動できることを一番に願って応援していきたいですね。

じゃあ、どうやって正しいVTuberの情報を見ればいいの?

まずは公式のSNSや配信をチェックして、複数の情報源を比べるのが大事だよ。
VTuberまとめ閉鎖の動向:その理由と今後の情報収集
- VTuberまとめサイト閉鎖の主な理由は権利侵害や名誉毀損である
- コメント欄の「荒れ」放置もサイト閉鎖の一因となり得る
- 一部まとめサイトは誹謗中傷を助長する場となる問題がある
- VTuber運営事務所は悪質サイトに警告や法的措置を講じている
- ANYCOLOR社は「にじさんじ有ンチスレの真実」を差止請求で閉鎖させた
- 悪質サイト運営者が裁判で責任を問われるケースも存在する
- 「にじホロvtuberまとめてみました」は情報の偏向や対立煽りが指摘された
- 「vtuberまとめてみました」は運営方針変更の末、運営を終了した
- 「VTuberの巣窟」はANYCOLOR社の対策強化後に更新を停止した
- 炎上騒動を悪質に助長するまとめサイトは法的措置の対象になり得る
- 今後の情報収集は一次情報(公式発表など)を重視すべきである
- 複数の情報源を比較し、情報の信憑性を自身で判断することが大切だ
- 不確かな情報の拡散や誹謗中傷への加担は避けるべきである
- 悪質な情報には冷静に対処し、必要なら事務所に通報する
- 信頼できる情報源を見極め、健全なファン活動を心掛ける必要がある