VTuberモーションキャプチャー機材を安く揃える完全ガイド

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VTuberモーションキャプチャー機材:安く始める方法

VTuberとして活動を始め、自分のアバターをもっと生き生きと動かしたいと考えたとき、多くの方が「vtuber モーション キャプチャー 機材」というキーワードで情報を探し始めるのではないでしょうか。モーションキャプチャーは、配信のクオリティを格段に上げ、視聴者とのコミュニケーションをより豊かにする魅力的な技術ですが、いざ導入しようとすると、「個人でも手軽に始められるの?」「モーションキャプチャー 安い機材はある?」「全身トラッキングの価格はどのくらい?」「フルトラ 機材の具体的なセットは?」「mocopiの評判はどうなんだろう?」「スマホやWebカメラもモーキャプ対応しているの?」といった疑問や、トラッキング機材、トラッキングセンサーの比較、おすすめのモーキャプカメラ、さらには指の動きを細かく表現できるリープモーションの活用方法など、知りたいことがたくさん出てくると思います。

この記事では、そんな「Vtuberのモーションキャプチャー機材」に関するあらゆる疑問にお答えします。個人で手軽に始められる安価なフルトラッキングセットから、より本格的なトラッキング機材の選び方のポイント、人気VTuber事務所のにじさんじで使われているような機材の傾向まで、幅広く解説。この記事を読めば、あなたにぴったりのモーションキャプチャー環境を見つけるための一歩が踏み出せるはずです。

記事のポイント
  • モーションキャプチャー機材の種類とそれぞれの特徴
  • 個人VTuberが安価にモーションキャプチャーを始める具体的な方法
  • 全身トラッキング(フルトラッキング)に必要な機材構成と価格相場
  • 自身の目的や予算に合わせたトラッキング機材の選び方のポイント
  • 個人VTuber向け!モーションキャプチャーとは?
  • モーションキャプチャー安い!スマホでOK?
  • mocopiの評判は?手軽な全身トラッキング
  • スマホ・Webカメラもモーキャプ対応か解説
  • 全身トラッキングの価格とおすすめ機材

個人VTuber向け!モーションキャプチャーとは?

モーションキャプチャーというのは、ひとことで言うと、人の体の動きをデジタルデータとして記録して、それをコンピューター上のキャラクター、つまりあなたのアバターにリアルタイムで反映させる技術のことです。これを利用すると、VTuberさんはまるで自分がアバターの中にいるかのように、いきいきとしたパフォーマンスを視聴者に見せることができます。

この技術の大きな魅力は、表現の幅がぐっと広がることです。例えば、ただ座って話すだけでなく、立ち上がってジェスチャーを交えたり、歌に合わせて踊ったり、さらには細やかな指の動きで感情を表現したりすることも可能になります。顔の表情だけでなく、全身を使ったダイナミックな動きで、あなたの個性や伝えたいことをより豊かに表現できるようになるのですね。

個人でVTuber活動をする方にとっても、モーションキャプチャーは非常に強力なツールになります。視聴者とのコミュニケーションがより自然になったり、コンテンツのクオリティが向上したりすることで、ファンを増やしたり、活動の幅を広げたりするきっかけにもつながるでしょう。もちろん、導入には機材やソフトウェアの準備が必要になる場合もありますが、最近では個人でも比較的手軽に始められる選択肢も増えてきています。

モーションキャプチャーって、VTuberでどう使うの?

自分の動きをアバターに反映できる技術だよ!話すだけじゃなくて踊ったりもできるんだ!

モーションキャプチャー安い!スマホでOK?

モーションキャプチャー安い

「モーションキャプチャーって高そう…」と感じる方もいるかもしれませんが、実はスマートフォン一台あれば、かなり安くモーションキャプチャーを体験することができるんです。最近では、特別な機材を用意しなくても、スマホのカメラとアプリだけでVTuberとして活動を始められるようになっています。

例えば、「IRIAM」や「REALITY」といったアプリは、スマホだけで自分のオリジナルキャラクターを動かしてライブ配信ができる人気のプラットフォームです。これらのアプリでは、スマホのカメラがあなたの顔の表情や向き、そしてある程度の上半身の動きを読み取って、リアルタイムでアバターに反映してくれます。初期費用をほとんどかけずにVTuberデビューできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、スマートフォンだけでできることには限界もあります。全身の複雑な動きや、キレのあるダンスパフォーマンスなどを正確に再現するのは、残念ながら難しい場合が多いです。手軽に始められる反面、表現できる動きの範囲は限られるという点を理解しておくことが大切です。もっと本格的な動きを目指すのであれば、やはり専用の機材を検討する必要が出てくるかもしれません。

スマホだけでもVTuberになれるの?

うん!アプリを使えばカメラで顔の動きを読み取ってキャラが動くよ。意外と簡単!

mocopiの評判は?手軽な全身トラッキング

mocopiの評判

ソニーが開発した「mocopi」は、手軽に全身の動きを捉えることができるモーションキャプチャーシステムとして、多くの個人VTuberさんからも注目されています。その最大の魅力は、6つの小さなセンサーを頭や手首、腰、足首などに装着するだけで、専門的な知識がなくても比較的簡単に全身のトラッキングを始められる点です。

実際に使っている方々の評判を見てみると、「センサーが小さくて軽いので、動きを邪魔しない」「セットアップが簡単で、すぐに使えるようになった」「スマートフォンアプリと連携して、屋外でも気軽に撮影できるのが良い」といった声が多く聞かれます。ダンス動画の制作や、動きのあるライブ配信などで活用されており、有名なVTuber事務所であるホロライブプロダクションにじさんじのライバーさんが使用している例もあるようです。

一方で、注意点として挙げられるのは、非常にゆっくりとした繊細な動きや、細かな指先の表現までは完璧に捉えきれないことがあるという点です。また、長時間使用していると、少しずつトラッキングの位置がズレてくることがあるため、途中でキャリブレーション(再調整)が必要になる場面もあるようです。とはいえ、手軽さと価格のバランスを考えると、個人で全身トラッキングを導入したい方にとっては非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

mocopiってよく聞くけど、何が便利なの?

小さいセンサーを体につけるだけで、全身の動きがリアルにアバターに反映できるの!

スマホ・Webカメラもモーキャプ対応か解説

スマホ・Webカメラモーキャプ対応

スマートフォンやパソコンに内蔵されているWebカメラだけでも、ある程度のモーションキャプチャー、特に顔の動き(フェイストラッキング)には対応することができます。高価な専用機材をそろえなくても、手持ちのデバイスを活用してアバターに表情をつけることが可能です。

具体的には、Webカメラで撮影した自分の顔の動きやまばたき、口の形などをソフトウェアが解析し、それを2Dまたは3Dのアバターにリアルタイムで反映させる仕組みです。例えば、「Luppet」や「animaze」のようなソフトを使えば、Webカメラだけでキャラクターを動かして配信を始めることができますし、「Adobe Character Animator」も同様の機能を提供しています。これらの方法は、特にトークを中心とした配信や、上半身の動きがメインとなるコンテンツを作る際に手軽で便利です。

この方法の最大のメリットは、何と言っても導入コストの低さと手軽さです。特別なセンサーを追加購入する必要がないため、気軽に試すことができます。しかし、Webカメラだけでは、全身のダイナミックな動きや、手足の細かな位置まで正確に捉えることは難しいというデメリットがあります。腰をひねったり、複雑なダンスをしたりといった表現は、やはり専用のセンサーやトラッキングシステムを利用する場合に比べて精度が劣る点は理解しておく必要があります。

パソコンのカメラでも動かせるの?

うん!Webカメラやスマホで顔の表情を読み取って、キャラの顔がちゃんと動くよ!

全身トラッキングの価格とおすすめ機材

全身トラッキングの価格

全身の動きをアバターに反映させる「フルトラッキング」を実現するための機材は、数万円程度から購入できるものから、より高価で本格的なものまで、価格帯に幅があります。どのような機材を選ぶかによって、実現できる動きの精度や機能、そしてもちろん費用も大きく変わってきます。

ここでは、個人VTuberさんが比較的手を出しやすい価格帯の全身トラッキング機材の例と、そのおおよ的な特徴をまとめてみました。

機材の種類 価格帯(目安) 特徴 考慮しておきたい点
スマートフォンアプリ 0円~数千円 顔や上半身の動きが中心。非常に手軽。 全身の精密なトラッキングは難しい。
mocopi 約4万円~5万円 全身対応。6つの小型センサーで装着が比較的簡単。スマートフォンと連携。 ゆっくりした動きの再現性、長時間の使用でのズレ調整の可能性。
HaritoraXシリーズ 約3万円~4万円 全身対応。外部センサーが不要な慣性式。VRチャットなどでの利用者に人気。 こちらも長時間の使用ではズレ調整が必要になる場合がある。
VIVEトラッカー 約10万円~(複数個必要) 全身対応。光学式で高精度。ベースステーションという外部センサーが必要。 比較的高価。設置スペースや設定の手間がかかることがある。

※価格は変動する可能性があるため、購入前に公式サイト等でご確認ください。

どの機材を選ぶかは、まずご自身の予算と、VTuberとしてどのような活動をしたいか(例えば、激しいダンスを披露したいのか、あるいはトーク中心で自然な身振り手振りを加えたいのかなど)を明確にすることが大切です。安価なものから試してみて、活動のステップアップに合わせて機材をグレードアップしていくというのも一つの方法でしょう。

全身の動きを映すって、すごく高いんでしょ?

高いのもあるけど、mocopiやHaritoraXなら3~5万円台で個人でも十分楽しめるよ!

VTuberモーションキャプチャー機材:フルトラと選び方

  • フルトラ機材とは?より自然な動きを実現
  • フルトラッキングセット安い!おすすめ構成
  • トラッキング機材の選び方とポイント
  • トラッキングセンサー比較:個人向けは?
  • モーキャプ用カメラおすすめと注意点
  • リープモーションでVTuberの指を細かく表現
  • 人気VTuber(にじさんじ等)の機材構成は?

フルトラ機材とは?より自然な動きを実現

フルトラ機材

「フルトラ機材」というのは、「フルボディトラッキング機材」の略で、その名の通り、頭の動きだけでなく、手や足、腰といった全身の動きをアバターに反映させるための機材一式のことです。これを使うことで、VTuberさんはまるで現実世界と同じように、バーチャル空間で自由に体を動かすことができるようになります。

フルトラ機材を導入する最大のメリットは、アバターの動きが格段に自然でリアルになることです。例えば、ただ立っているだけでも、体の微妙な揺れや重心の移動がアバターに伝わりますし、歩いたり、ジャンプしたり、しゃがんだりといった動作も、より人間らしい滑らかさで表現できます。これにより、視聴者はアバターの動きに違和感を覚えることなく、コンテンツに没入しやすくなるのですね。

もちろん、フルトラ機材をそろえるにはある程度の費用がかかりますし、設定や使い方に慣れるまで少し時間が必要になるかもしれません。しかし、ダンスパフォーマンスをメインに活動したい方や、VR空間で他のユーザーとより深く交流したい方にとっては、表現の幅を大きく広げ、活動の質を向上させるための重要な投資と言えるでしょう。手軽な上半身のみのトラッキングからステップアップして、全身で感情や個性を表現したいと考えるVTuberさんにとって、フルトラ機材は魅力的な選択肢となります。

フルトラって何?普通のとどう違うの?

手足や腰まで全部トラッキングして、リアルな動きをそのままアバターにできるんだよ!

フルトラッキングセット安い!おすすめ構成

フルトラッキングセット安い構成

全身を動かせるフルトラッキング環境を、できるだけ安くそろえたいと考える方も多いでしょう。高価な機材が多いイメージのフルトラッキングですが、工夫次第で比較的費用を抑えた構成も可能です。ここでは、個人VTuberさんがフルトラッキングを安く始めるための一つの例として、おすすめの機材構成を紹介します。

まず、体の動きを捉える中心となるトラッキングデバイスですが、前述の通り、ソニーの「mocopi」やShiftallの「HaritoraX」シリーズは、比較的安価でありながら全身の動きをトラッキングできるため、入門用として人気があります。これらのデバイスは、専用のセンサーを体に装着し、その動きをPCやスマートフォンに送信する仕組みです。

次に、アバターを動かすためのPCスペックですが、あまりにも古い機種でなければ、必ずしも最新のハイエンドPCでなくても大丈夫な場合があります。ただし、安定した動作のためには、ある程度のグラフィック処理能力(GPU)とメモリ容量は確保しておきたいところです。具体的な推奨スペックは使用するソフトウェアによって異なるため、事前に確認が必要です。

ソフトウェアに関しては、無料で利用できるものも多く存在します。例えば、「バーチャルモーションキャプチャー」や「VSeeFace」といったソフトは、多くのVTuberさんに利用されており、トラッキングデバイスと連携させてアバターを動かすことができます。

機材・ソフト 役割 費用の目安(参考) 備考
全身トラッカー 体の動きを検知 3万円~5万円 mocopi、HaritoraXなど
PC ソフトウェアの実行、配信処理 既存のものを活用 スペックが不足する場合は買い替え・増設が必要。中古も選択肢。
スマートフォン mocopi等の一部トラッカーで使用 既存のものを活用  
モーションキャプチャーソフト アバターを動かす 無料~ バーチャルモーションキャプチャー、VSeeFaceなど
VRヘッドセット (VR空間での活動の場合) 3万円~ Meta Questシリーズなどが人気。PC接続なしで動作するタイプも。

この構成であれば、VRヘッドセットを除けば10万円以下でフルトラッキング環境を構築できる可能性もあります。もちろん、より高画質で安定した配信を目指すのであれば、PCのスペックアップや有料ソフトの導入も検討すると良いでしょう。まずは無理のない範囲で始めて、徐々に環境を整えていくのがおすすめです。

安くフルトラ環境をそろえる方法ってあるの?

あるよ!mocopiや中古PCを活用すれば、10万円以下で始めることも可能なんだ。

トラッキング機材の選び方とポイント

トラッキング機材の選び方

VTuber活動で使うトラッキング機材を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。自分にぴったりの機材を見つけるために、以下の点をじっくり比較検討してみましょう。

まず一番大切なのは、「どのような動きを表現したいか」という目的をはっきりさせることです。顔の表情だけを豊かにしたいのか、上半身のジェスチャーを加えたいのか、それとも全身を使ったダイナミックなパフォーマンスを目指すのか。目的によって必要な機材の種類や性能が大きく変わってきます。例えば、ダンス動画をメインにするなら全身トラッキングが可能な機材が必須ですが、座ってトークをするのが中心なら、高価な全身トラッカーは必ずしも必要ないかもしれません。

次に、予算を考慮することも重要です。トラッキング機材は、数千円で購入できるものから数十万円以上するものまで価格帯が広いです。最初にかけられる費用と、将来的にどのレベルまで機材をグレードアップしたいかを考えて、無理のない範囲で選びましょう。

そして、使いやすさや設定の簡単さも無視できないポイントです。特に初めてトラッキング機材を導入する場合、設定が複雑だったり、専門的な知識が必要だったりすると、挫折してしまう原因にもなりかねません。ユーザーレビューや解説動画などを参考にして、自分でも扱えそうかを確認すると良いでしょう。

また、使用するソフトウェアとの相性も確認が必要です。せっかく機材を購入しても、普段使っているアバターソフトや配信ソフトに対応していなければ意味がありません。各機材の公式サイトなどで、対応ソフトウェアの一覧をチェックしておきましょう。

最後に、将来的な拡張性も考えておくと良いかもしれません。最初は顔と上半身だけのトラッキングで始めても、活動が軌道に乗ってきたら指の動きや下半身の動きも追加したくなるかもしれません。そういった場合に、後からセンサーを追加したり、より高機能なシステムに移行したりしやすいかどうかも、選ぶ上での一つの視点になります。

これらのポイントを踏まえて、自分の活動スタイルや目指す表現に最適なトラッキング機材を選んでください。

どの機材を選べばいいかわかんないよ~

やりたいことと予算で選ぶのがコツ!トークだけならカメラで十分だし、ダンスなら全身用が必要だよ。

トラッキングセンサー比較:個人向けは?

トラッキングセンサー比較個人向け

VTuberさんが個人で使うトラッキングセンサーには、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、代表的なセンサーの方式と、それぞれのメリット・デメリットを簡単に比較してみましょう。

センサー方式 メリット デメリット 代表的な製品例(個人向け)
慣性式 比較的安価。外部カメラが不要なため設置場所を選ばない。動きの自由度が高い。 長時間使用すると誤差が蓄積しやすい(ドリフト)。磁場の影響を受けることがある。精密な位置精度は光学式に劣る。 mocopiHaritoraXシリーズ、Uni-motion
光学式 位置精度が非常に高い。誤差が蓄積しにくい。人以外の物もトラッキング可能。 比較的高価。外部カメラとマーカーが必要。カメラの死角があるとトラッキングできない(オクルージョン)。設置スペースが必要。 VIVEトラッカー(ベースステーションと組み合わせて使用)
画像認識式 Webカメラやスマホのカメラだけで利用可能。非常に安価または無料の場合もある。手軽。 全身の精密なトラッキングは難しい。照明環境に影響されやすい。動きの滑らかさや再現性は他の方式に劣ることが多い。 スマートフォンアプリ(IRIAMなど)、PCソフト(Luppetなど)

個人でVTuber活動を始める場合、多くの方がまず検討するのが「慣性式」のセンサーでしょう。これは、体に装着した小型のセンサーが動きを検知するタイプで、比較的安価でありながら全身のトラッキングに対応できる製品が多いのが魅力です。外部にカメラを設置する必要がないため、自宅の限られたスペースでも導入しやすいというメリットがあります。

一方で、「光学式」のセンサーは、より高い精度を求める方に向いています。複数のカメラでマーカーの位置を捉えるため、非常に正確な動きの再現が可能です。ただし、機材が高価になる傾向があり、カメラの設置やキャリブレーションといった準備にも手間がかかることがあります。

「画像認識式」は、主に顔や上半身のトラッキングに使われることが多く、手軽に始められる点が最大のメリットです。スマートフォンアプリやWebカメラを利用するソフトがこれに該当します。全身の動きを細かく捉えるのには向きませんが、まずはVTuberを体験してみたいという方には良い選択肢となるでしょう。

どのセンサー方式が良いかは、予算、求める精度、そして設置環境など、総合的に判断する必要があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合ったものを選びましょう。

センサーってどれがいいの?

安く始めたいなら慣性式、精度を求めるなら光学式だね。用途に合わせて選ぼう!

モーキャプ用カメラおすすめと注意点

モーキャプ用カメラ

モーションキャプチャー、特に顔の表情やまばたきを捉えるフェイストラッキングや、Webカメラを使った簡易的な上半身トラッキングを行う場合、どのようなカメラを選べば良いのでしょうか。ここでは、おすすめのカメラの種類と、選ぶ際の注意点について解説します。

まず、手軽に始めるなら、多くのノートパソコンに内蔵されているWebカメラや、スマートフォン(特にiPhoneのFace ID対応機種)のカメラが利用できます。これらは追加の費用がかからず、専用ソフトと組み合わせるだけですぐにフェイストラッキングを試せるのが大きな魅力です。画質やフレームレート(1秒間に表示できる画像の枚数)は製品によって異なりますが、入門用としては十分な性能を持っていることが多いです。

もう少し画質やトラッキングの安定性を高めたい場合は、外付けのWebカメラを検討すると良いでしょう。選ぶ際のポイントとしては、まず解像度です。フルHD(1920x1080ピクセル)以上の解像度があれば、より鮮明な映像で表情を捉えることができます。次にフレームレートも重要で、60fps(1秒間に60コマ)に対応しているカメラであれば、滑らかな動きでアバターに反映させやすくなります。また、暗い場所でも明るく撮影できる低照度性能や、ピントを自動で合わせてくれるオートフォーカス機能も、あると便利な機能です。

具体的な製品としては、ロジクール製のWebカメラなどが多くのユーザーに支持されています。

カメラを選ぶ際の注意点としては、まず自分のPCや使用するソフトウェアとの互換性を確認することです。USB接続が一般的ですが、端子の種類(USB-A、USB-Cなど)も見ておきましょう。また、カメラの設置場所も重要です。顔全体がしっかりと映り、かつ照明が均一に当たる場所に設置することで、トラッキングの精度が向上します。逆光になったり、顔の一部が影になったりすると、うまく表情を読み取れないことがあるので注意が必要です。

全身を光学式でトラッキングする場合に必要な専用の赤外線カメラなどは、また別の選び方や注意点がありますが、ここでは主にフェイストラッキングや簡易的な上半身トラッキングで使われるカメラについて説明しました。

おすすめのカメラってある?

フルHDで60fps出るWebカメラが理想だよ。暗い部屋でも映りやすいモデルを選ぶと安心!

リープモーションでVTuberの指を細かく表現

リープモーション

VTuberさんの表現力をさらに高めるアイテムとして、「Leap Motion Controller(リープモーションコントローラー)」というデバイスがあります。これは、手のひらや指の動きを非常に細かく、かつリアルタイムにトラッキングすることができる小型のセンサーです。

このデバイスをPCに接続し、対応するソフトウェアと連携させることで、アバターの指を自分の指の動きとほぼ同じように動かすことが可能になります。例えば、ピースサインをしたり、指を一本ずつ折って数を数えたり、バイバイと手を振ったりといった、細やかな指のジェスチャーを自然に表現できるようになるのです。これにより、視聴者とのコミュニケーションがより豊かになったり、感情表現の幅が広がったりといったメリットがあります。

特に、ピアノの演奏配信や、手話を取り入れたコンテンツ、あるいは細かな手作業を見せるような企画などでは、リープモーションの能力が最大限に活かされるでしょう。顔の表情や体の動きに加えて、指先の繊細な動きまでアバターに反映されることで、コンテンツのリアリティや没入感が格段に向上します。

ただし、リープモーションを快適に使うためには、いくつかの注意点もあります。まず、センサーの認識範囲が限られているため、手をセンサーから大きく外してしまうとトラッキングが途切れてしまうことがあります。また、指が重なり合ったり、非常に速い動きをしたりすると、正確に認識できない場合もあります。そして、すべてのVTuber向けソフトウェアがリープモーションに標準で対応しているわけではないため、使用したいソフトが対応しているか事前に確認が必要です。

価格帯としては、他の本格的なモーキャプ機材と比較すると手頃な部類に入ります。手先の表現にこだわりたい、アバターにもっと人間らしい細やかな動きを取り入れたいと考えるVTuberさんにとって、リープモーションは試してみる価値のある面白いデバイスと言えるでしょう。

指まで動かすって難しくないの?

Leap Motionを使えば、ピースや指さしも自然にできるよ!指の表現がかなり広がるの!

人気VTuber(にじさんじ等)の機材構成は?

にじさんじ等の機材構成

人気VTuberさんたちがどのような機材を使って活動しているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。特に、大手VTuber事務所である「にじさんじ」や「ホロライブプロダクション」に所属するライバーさんたちは、高品質な配信で多くのファンを魅了しています。

これらの事務所では、多くの場合、自社スタジオに非常に高性能な光学式モーションキャプチャーシステムを導入しています。例えば、VICON社やOptiTrack社といったメーカーのシステムが有名で、これらは映画制作やゲーム開発の現場でも使われるようなプロ仕様のものです。これらのシステムは、複数の高精度カメラと反射マーカーを使って、演者の動きをミリ単位で正確に捉えることができます。指の細かな動きや自然な表情までリアルタイムでアバターに反映できるため、非常にクオリティの高い3D配信が可能になります。

もちろん、こうしたスタジオ設備は非常に高価で、個人で所有するのは現実的ではありません。事務所に所属するライバーさんたちは、こうした恵まれた環境を利用して、大人数でのコラボ配信や、ダンスや歌などの本格的なパフォーマンスを行っています。

一方で、個人で活動している人気VTuberさんや、事務所に所属していても自宅から配信を行う場合には、もう少し手軽な機材構成が一般的です。具体的には、高性能なゲーミングPCを中心に、顔のトラッキングにはiPhoneや高画質のWebカメラを使用し、ソフトウェア(例えばVTube Studioなど)と組み合わせて表情豊かなアバターを実現しています。

全身の動きを取り入れたい場合には、前述した「mocopi」や「HaritoraX」のような個人向けの全身トラッキングデバイスを利用したり、あるいはVRヘッドセットと「VIVEトラッカー」などを組み合わせてフルトラッキング環境を構築している方もいます。

このように、人気VTuberさんの機材構成は、活動の規模や配信内容、そして事務所に所属しているかどうかなどによって大きく異なります。ただ、共通して言えるのは、自分の表現したいことやコンテンツのクオリティに合わせて、最適な機材を選び、それを使いこなすための知識や技術を身につけているということです。

にじさんじの人たちって、どんな機材使ってるの?

スタジオではプロ用の光学式機材だけど、自宅配信ではmocopiとか個人用機材も多いよ!

VTuberモーションキャプチャー機材活用の総まとめ

  • モーションキャプチャーは人の動きをアバターに反映させる技術である
  • 表現の幅が広がり、より魅力的な配信が可能になる
  • スマートフォンアプリを使えば安価にモーキャプ体験ができる
  • IRIAMやREALITYはスマホだけでVTuber活動を開始できる代表的なアプリだ
  • ソニーのmocopiは手軽な全身トラッキングシステムとして個人VTuberに人気がある
  • mocopiは小型軽量センサーで装着感が良く、屋外利用も可能だ
  • Webカメラやスマホ内蔵カメラでもフェイストラッキングは行える
  • LuppetやanimazeはWebカメラでアバターを動かせるソフトの例だ
  • 全身トラッキング機材は数万円から数十万円と価格帯が広い
  • フルトラ機材は全身の動きをアバターに反映させ、より自然な表現を実現する
  • フルトラッキングは安価な構成なら10万円以下でも実現可能だ
  • トラッキング機材選びは目的、予算、使いやすさ、ソフトとの相性、拡張性がポイントとなる
  • 個人向けトラッキングセンサーには慣性式、光学式、画像認識式がある
  • フェイストラッキングにはPC内蔵カメラや外付けWebカメラ、スマホカメラが利用できる
  • Leap Motion Controllerを使えば指の細かな動きも表現可能だ
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