VTuber必見!VTube Studio OBS 使い方講座
Vtuberとして活動を始めたい、あるいはすでに活動していてOBS Studioをもっと活用したいと考えている皆さん、「vtuber スタジオ obs 使い方」と検索してこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。VTube StudioとOBS Studioを連携させることで、魅力的なゲーム配信などが可能になりますが、いざ設定しようとすると「アバターの背景透過 macではどうやるの?」「バーチャルウェブカメラ macでの設定は?」「そもそもVTube StudioがOBSに接続できない!」といった壁にぶつかることも少なくありません。
また、配信中に「キャラが動かない」「シーンの切り替えできない」「画質が悪い」「配信が重い ラグい」「音ズレが発生する」「アバターが透過できない」など、様々なトラブルに見舞われることもあるでしょう。この記事では、VTube StudioとOBS Studioの基本的な使い方から、各種設定方法、そしてこれらのよくある問題点とその具体的な解決策まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。あなたのVtuber活動がより快適でクオリティの高いものになるよう、ぜひ最後までお読みください。
- VTube StudioとOBS Studioを連携させる基本的な設定手順
- Macを含む様々な環境でのアバター背景透過や表示方法
- 高画質で安定した配信を行うためのOBS設定調整のポイント
- 接続不良や動作トラブルなど、よくある問題の具体的な解決策
- OBS連携のためのVTube Studio基本設定
- OBSでのゲーム配信とアバター表示方法
- Macでの背景透過とOBS設定のコツ
- Macでバーチャルウェブカメラを使う設定
- OBSで高画質配信するための設定調整
OBS連携のためのVTube Studio基本設定
Vtuberとして配信活動を始めるにあたり、自分のアバターを画面に表示させることはとても大切です。ここでは、人気のアバターソフトであるVTube Studioと、配信用ソフトOBS Studioを連携させるための基本的な設定について説明します。この設定をマスターすれば、あなたもすぐにVtuberとしての一歩を踏み出せますよ。
まず、VTube Studioをお持ちでない場合は、PCゲームなどを購入できるプラットフォームであるSteamからインストールする必要があります。Steamのアカウントを作成し、VTube Studioを検索してライブラリに追加しましょう。Macをお使いの方は、App Storeからもインストールが可能です。
次に、VTube Studioを起動したら、アバターを動かすためにウェブカメラの設定を行います。左側にある歯車のアイコンをクリックし、次に左上のカメラマークを選んでください。ここで、ご自身が使用しているカメラが正しく選択されているか確認しましょう。もし選択されていなければ、ドロップダウンメニューから正しいカメラを選んで指定します。「カメラON」をクリックするのを忘れないでくださいね。毎回この作業をするのが少し手間に感じる場合は、「自動スタート」をONにしておくと、起動時にカメラが自動でONになるので便利です。
アバターをOBSにきれいに映すためには、背景を透明にする設定が重要になります。緑色の背景アイコン(画像マーク)をクリックし、「ColorPicker」を選択してください。そして、表示されたウィンドウの下部にある「透過(OBS)」という項目をONに切り替えます。こうすることで、OBS側で特定の色を透明にする「クロマキー」という機能を使わなくても、背景が透過されるようになります。
OBSにVTube Studioの画面を映す方法として「ゲームキャプチャ」を利用する場合、VTube Studioの操作ボタンなどのUI(ユーザーインターフェース)が配信画面に映り込んでしまうことがあります。これを避けるためには、VTube Studio側でUIを非表示にする設定をしましょう。左側のメニューボタンの下部にある「×」をクリックしてメニューを消したり、設定画面で「スクリーンボタンを使う」をオフにしたりすることで、アバターだけをすっきりと表示できます。
もう一つの方法として「バーチャルカメラ」機能を使う場合は、VTube Studioの設定で「バーチャルWebカメラ」の項目を開き、「起動する」をONにしてください。これによって、VTube Studioがウェブカメラのように振る舞い、OBS側で映像キャプチャデバイスとして認識できるようになります。この方法はUIが映り込まないというメリットがありますが、少しPCへの負荷が大きくなる場合があるので注意が必要です。
これらの基本設定をしっかりと行うことで、OBS Studioとの連携がスムーズになり、快適なVtuber配信の第一歩となるでしょう。

OBSってどうやってVTube Studioと繋がるの?難しそう…

大丈夫だよ!VTube Studioの設定で透過ONにして、OBSでゲームキャプチャすれば簡単に表示できるよ。
OBSでのゲーム配信とアバター表示方法

Vtuberとしてゲーム実況配信をしたいと考えたとき、ゲーム画面とあなたのアバターをどのようにOBS Studioで表示させるかは非常に重要なポイントです。ここでは、その具体的な方法と、より魅力的な配信画面を作るための調整方法について解説します。
まず、VTube StudioのアバターをOBSに表示させる主な方法として、「ゲームキャプチャ」を使う方法と「バーチャルカメラ(映像キャプチャデバイス)」を使う方法があります。どちらの方法にもメリットとデメリットがあるため、ご自身の環境や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
| キャプチャ方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ゲームキャプチャ | 比較的PCへの負荷が軽い | VTube StudioのUIが映り込む可能性がある |
| バーチャルカメラ | UIが映り込まず、操作しながらアバター表示が可能 | ゲームキャプチャに比べてPCへの負荷がやや重くなる傾向がある |
「ゲームキャプチャ」でアバターを表示する手順は以下の通りです。OBSの「ソース」欄にある「+」ボタンから「ゲームキャプチャ」を選択し、新しいソースに分かりやすい名前(例:VTube Studio アバター)を付けます。次にプロパティ画面で、「モード」を「特定のウィンドウをキャプチャ」に変更し、「ウィンドウ」で「[VTube Studio .exe]: VTube Studio」を選びます。最後に「透過を許可」にチェックを入れることで、VTube Studio側で設定した透過背景がOBS上でも有効になります。
一方、「バーチャルカメラ」と「映像キャプチャデバイス」を使ってアバターを表示する場合は、まずVTube Studio側で「バーチャルWebカメラを起動」をONにします。その後、OBSの「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を追加し、デバイスとして「VtubeStudioCam」を選択します。「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」に設定し、「解像度」を1920x1080、「FPS」を60、「映像フォーマット」をARGBに設定すると、背景が透過された状態でアバターが表示されるはずです。
ゲーム画面とアバターを同時に表示する場合、OBSの「ソース」欄での順序が大切です。ソース欄では、上にあるものが手前に、下にあるものが奥に表示されます。そのため、ゲーム画面のソースの上にアバターのソースが来るようにドラッグ&ドロップで調整してください。逆になっていると、アバターがゲーム画面に隠れて見えなくなってしまいます。
アバターの位置や大きさの調整は、VTube Studio側で行う方法と、OBS Studio側で行う方法があります。VTube Studio内では、アバターをドラッグして位置を移動したり、マウスホイールで拡大・縮小したりできます。OBS側では、プレビュー画面上でアバターのソースを選択し、赤い枠をドラッグすることで位置やサイズを直感的に調整可能です。また、Altキーを押しながら枠の端をドラッグすると「クロップ機能」が使え、アバターの不要な部分を切り取ることもできます。一般的には、VTube Studio側で大まかな表示範囲やサイズを決め、OBS側で画面全体のバランスを見ながら微調整するのがスムーズな流れでしょう。
これらの方法を試して、あなたのゲーム配信に最適なアバター表示を見つけてみてください。

アバターってどうやってゲームと一緒に映すの?

OBSでゲーム画面とアバターの映像を別々に取り込んで、重ねるだけでできるよ!
Macでの背景透過とOBS設定のコツ

Macを使ってVtuber活動をされている方にとって、VTube Studioのアバター背景を透過させてOBS Studioに表示させる際には、Windowsとは少し異なる点があり、コツが必要です。ここでは、Macユーザーがスムーズに設定できるよう、そのポイントを解説します。
まず、最も大きな違いとして、Mac版のOBS Studioには「ゲームキャプチャ」というソースが存在しません。これはOSの仕様によるもので、非表示になっているのが正常な状態です。そのため、MacでVTube Studioの画面を取り込む場合は、「ウィンドウキャプチャ」を使用することになります。OBSの「ソース」欄の「+」から「ウィンドウキャプチャ」を選択し、新しいソースを作成してください。
ウィンドウキャプチャを追加しても、VTube Studioが選択肢に出てこない場合があります。これは、Macのセキュリティ設定が影響している可能性が高いです。その場合は、「システム環境設定」(またはシステム設定)から「セキュリティとプライバシー」(またはプライバシーとセキュリティ)を開き、「プライバシー」タブ内の「画面収録」を選択してください。リストの中にOBS Studioがあるので、これにチェックを入れます。チェックを入れるためには、左下の鍵マークをクリックして認証が必要になる場合があります。設定を変更したら、OBSを一度終了して再度開くよう促されるので、指示に従ってください。これにより、OBSが画面を収録する権限を得て、VTube Studioをウィンドウキャプチャの対象として認識できるようになります。
それでもまだVTube Studioがウィンドウキャプチャの選択肢に表示されない、あるいは表示されてもアバターがうまく映らない場合は、VTube Studioがフルスクリーン表示になっていないか確認してください。もしフルスクリーンモードになっていると、OBSがうまくウィンドウを認識できないことがあります。VTube Studioのウィンドウ左上にある緑のボタン(フルスクリーンボタン)や、VTube Studio内の設定でフルスクリーンを解除し、通常のウィンドウ表示に切り替えてみましょう。具体的には、VTube Studio内で歯車マークをクリックし、右上に表示される四方に矢印が広がっているようなマーク(フルスクリーンマーク)をクリックすると、ウィンドウ表示に切り替わります。
背景透過の設定自体は、Windows版と同様の手順です。VTube Studioの背景設定で「ColorPicker」を選択し、「透過(OBS)」をONにしてください。ウィンドウキャプチャのプロパティで、ウィンドウとしてVTube Studioを選択すれば、背景が透過された状態でアバターが表示されるはずです(ただし、ウィンドウキャプチャでは「透過を許可」のような直接的なオプションがない場合があり、VTube Studio側の「透過(OBS)」設定が正しく機能することが前提となります)。
これらのコツを押さえて設定すれば、Mac環境でもVTube Studioのアバターを背景透過でOBS Studioにきれいに表示させることができるでしょう。

Macだとゲームキャプチャが使えないって聞いたんだけど…?

そうなの。Macは“ウィンドウキャプチャ”を使うんだよ。あと、画面収録の許可も忘れずにね!
Macでバーチャルウェブカメラを使う設定

Mac環境でVTube Studioのアバターをよりクリーンに、そして操作UIなどを映り込ませずにOBS Studioに取り込みたい場合、バーチャルウェブカメラ機能の利用が有効です。この設定方法について、Macユーザー向けに解説します。
まず、VTube Studio側での設定は、Windowsの場合と基本的に同じです。VTube Studioを起動し、左側のメニューから歯車アイコン(設定)をクリックします。次に、左上に表示されるカメラのアイコンを選択し、右側に表示されるメニューの中から「バーチャルWebカメラ」の項目を見つけてください。そこにある「起動する」というスイッチをONに切り替えます。この操作により、VTube Studioは仮想的なウェブカメラとして動作するようになり、他のアプリケーションがVTube Studioの映像をカメラ入力として認識できるようになります。
次に、背景を透過させるための設定も忘れずに行いましょう。VTube Studioの左側メニューにある緑色の背景アイコン(画像マーク)から「ColorPicker」を選び、「透過(OBS)」をONにします。これで、バーチャルカメラ経由で出力される映像も背景が透過される準備が整いました。
続いて、OBS Studio側の設定に移ります。OBSの「ソース」ドックの下部にある「+」ボタンをクリックし、表示されるリストから「映像キャプチャデバイス」を選択します。新しいソースを作成する画面が出るので、分かりやすい名前(例:VTubeStudioCam Mac)を入力して「OK」をクリックします。
すると、「(ソース名)のプロパティ」ウィンドウが開きます。ここで、「デバイス」というドロップダウンメニューから「VtubeStudioCam」(または類似の名称で表示されているVTube Studioのバーチャルカメラ)を選択してください。正しく選択できると、プレビュー画面にVTube Studioのアバターが表示されるはずです。
画質や滑らかさに関する設定も確認しましょう。「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」に設定し、「解像度」は「1920x1080」(フルHD)など、ご自身の環境や配信したい画質に合わせて選択します。「FPS」(フレームレート)は「60」に設定すると、より滑らかな動きになります。そして重要なのが「映像フォーマット」です。ここで「ARGB」を選択することで、VTube Studio側で設定した背景透過がOBS上でも有効になります。もしARGBの選択肢がない場合や、うまく透過されない場合は、お使いのOBSのバージョンやMacのOSバージョンとの互換性の問題も考えられます。
前述の通り、Macのセキュリティ設定でOBSに「画面収録」の許可を与えていることが前提となる場合がありますので、もし映像キャプチャデバイスでVTube Studioのバーチャルカメラが認識されない、または映像が映らない場合は、再度セキュリティ設定を確認してみてください。
これらの手順で設定を行えば、MacでもVTube Studioのバーチャルウェブカメラ機能を使って、高品質で背景透過されたアバターをOBS Studioに取り込むことができます。

バーチャルカメラって何が便利なの?

UIが映らずにアバターだけ綺麗に配信できるの。操作画面を見せたくない時にぴったり!
OBSで高画質配信するための設定調整

OBS Studioを使ってVTube Studioのアバターと共に高画質な配信を行うためには、OBS側の設定を適切に調整することが非常に重要です。ただ設定値を高くすれば良いというわけではなく、お使いのPCスペックやインターネット回線の速度とのバランスを考える必要があります。ここでは、より良い画質で配信するための主要な設定項目とその調整のポイントについて解説します。
まず、OBSの右下にある「コントロール」ドックから「設定」を開きます。設定ウィンドウが表示されたら、左側のメニューから「出力」を選び、「出力モード」を「詳細」に変更してください。これにより、より細かな設定が可能になります。
「配信」タブでの設定項目を見ていきましょう。 「映像エンコーダ」は、PCに搭載されているグラフィックボードによって選択肢が変わります。NVIDIA製のグラフィックボードをお使いの場合は「NVIDIA NVENC H.264」、AMD製の場合は「AMD HW H.264 (AVC)」などが選択できることがあります。これらはハードウェアエンコーダと呼ばれ、CPUに負荷をかけずに高画質なエンコードができるため推奨されます。もしこれらが選択できない場合は「x264」を選びますが、これはCPUに負荷がかかるため、PCスペックによっては配信が重くなることがあります。 「レート制御」は「CBR(Constant Bitrate:固定ビットレート)」を選択するのが一般的です。 「ビットレート」は、配信の画質に直接影響する重要な数値です。数値が高いほど高画質になりますが、視聴者側の回線速度や、ご自身のアップロード速度の上限も考慮する必要があります。YouTubeなどのプラットフォームでは、1080p 60fpsの配信で6000kbps~9000kbps程度が推奨されることが多いです。最初は3000kbps~6000kbpsあたりから試してみて、問題なければ徐々に上げていくと良いでしょう。 「キーフレーム間隔」は「2」秒に設定するのが一般的です。
次に、左側のメニューから「映像」タブを選択します。 「基本 (キャンバス) 解像度」は、OBSで編集する際の画面サイズで、通常はモニターの解像度(例: 1920x1080)に設定します。 「出力 (スケーリング) 解像度」は、実際に配信される映像の解像度です。高画質を目指すなら「1920x1080」ですが、PCスペックや回線速度に余裕がない場合は「1280x720」に下げることも検討しましょう。 「縮小フィルター」は、出力解像度を基本解像度より低くする場合に使用されます。「ランチョス (先鋭化スケーリング、32のサンプル)」が高画質とされていますが、その分負荷も少し上がります。 「FPS共通値」は、1秒あたりのフレーム数です。滑らかな映像にしたい場合は「60」を選びますが、負荷が高いため「30」でも十分な場合があります。特に動きの少ない雑談配信などでは30FPSでも問題ないことが多いです。
もし録画も高画質で行いたい場合は、「出力」設定の「録画」タブで設定を行います。「録画フォーマット」は「MP4」や「MKV」がよく使われます。「映像エンコーダ」は配信と同様にハードウェアエンコーダが推奨されます。「レート制御」は、録画の場合は「CQP」や「CRF」といった可変ビットレートのオプションも有効です。「CQレベル」(NVIDIAの場合)や「CRF値」(x264の場合)は、数値が小さいほど高画質(ファイルサイズも大きくなる)になります。一般的にCQレベルは18~23程度、CRF値は18~25程度で調整します。
VTube Studio側でも、アバターの画質設定があれば確認してみましょう。例えば「高品質モード」のようなオプションがあれば、それをONにすることでアバター自体の描画クオリティが向上する場合があります。
これらの設定はあくまで目安であり、最適な値は個々の環境によって異なります。設定を変更したら、必ずテスト配信や録画を行って、映像がカクカクしたり、音ズレが発生したりしないかを確認することが大切です。少しずつ調整を繰り返して、あなたの環境で実現できる最高の画質を見つけてください。

どうすれば画質の良い配信になるの?

ビットレートを上げたり、エンコーダをGPUに設定すれば、くっきり綺麗になるよ!
VTube Studio OBS 使い方:トラブル解決編
- OBSにVTube Studioが接続できない問題
- アバターが背景透過できない時の解決策
- VTube Studioでキャラが動かない原因特定
- OBS配信で画質が悪い場合の対処法
- 配信が重い・ラグい時のOBS軽量化設定
- OBSでシーン切り替えできない時の見直し
- OBS配信時の音ズレを防ぐ設定と対処法
OBSにVTube Studioが接続できない問題

Vtuberとして配信を始めようとした時、VTube StudioとOBS Studioがうまく接続できないという問題に直面することがあります。これは非常によくあるトラブルの一つですが、原因を特定し、正しく対処すれば解決できる場合がほとんどです。ここでは、その主な原因と対処法を分かりやすく説明します。
まず考えられるのは、VTube Studio自体がOBS側で正しく認識されていないケースです。特に「ゲームキャプチャ」でVTube Studioを取り込もうとしている場合、VTube Studioが起動していないとOBSのウィンドウ選択肢に表示されません。必ずVTube Studioを先に起動してから、OBSでソース設定を行うようにしましょう。
それでもOBSのゲームキャプチャの「ウィンドウ」選択肢にVTube Studioが出てこないことがあります。これは、Windowsの管理者権限の問題が関係している場合があります。一度OBS Studioを終了し、OBSのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選んで起動してみてください。これでOBSがより高い権限で動作し、他のアプリケーションを認識しやすくなることがあります。
Macをお使いの場合、「ゲームキャプチャ」は存在しないため「ウィンドウキャプチャ」を使用しますが、このウィンドウキャプチャの選択肢にVTube Studioが表示されない場合は、前述の通りMacの「セキュリティとプライバシー」設定で、OBSに「画面収録」の許可が与えられていない可能性が高いです。システム環境設定からOBSに画面収録の許可を与えてください。
また、VTube Studioがフルスクリーン表示になっていると、OBSがウィンドウを正しく認識できないことがあります。VTube Studioの設定でフルスクリーン表示を解除し、通常のウィンドウ表示に切り替えてみましょう。
「バーチャルカメラ」機能を使って接続しようとしている場合に映らないのであれば、VTube Studio側で「バーチャルWebカメラを起動」がONになっているかを確認してください。これがOFFになっていると、OBSはVTube Studioをカメラデバイスとして認識できません。同様に、OBS側の映像キャプチャデバイスのプロパティで、デバイスとして「VtubeStudioCam」が正しく選択されているかも確認が必要です。
プラグイン(例えばSpout2やNDI)を使用して接続しようとしている場合は、プラグインが正しくインストールされているか、そしてVTube StudioとOBSの両方でプラグインが有効になっているかを確認します。インストール先が間違っていたり、バージョンが古かったりすると、うまく機能しないことがあります。各プラグインの導入手順を再度確認してみてください。
最後に、ファイアウォールやセキュリティソフトがOBSやVTube Studioの通信をブロックしている可能性も考えられます。一時的にこれらのソフトの設定を見直してみるか、OBSとVTube Studioを例外として登録することで解決する場合があります。
これらの対処法を試しても接続できない場合は、VTube StudioやOBS Studioの再インストール、あるいはPCの再起動といった基本的なトラブルシューティングも有効なことがあります。落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

OBSにVTube Studioが出てこないんだけど…壊れた?

先にVTube Studioを起動してる?あとOBSを“管理者として実行”すると認識しやすいよ!
アバターが背景透過できない時の解決策

VTube StudioのアバターをOBS Studioに表示する際、背景がうまく透明にならず、緑色の背景などがそのまま映ってしまうことがあります。これは視聴者にとっても見栄えが悪いですし、ゲーム画面などと重ねる際に邪魔になってしまいます。ここでは、アバターの背景透過ができない時の主な原因と、その解決策について具体的に説明します。
最も基本的な確認事項は、VTube Studio側での背景設定です。VTube Studioの左側にある背景設定アイコン(緑色の画像マーク)をクリックし、「ColorPicker」を選択します。そして、表示されたウィンドウの下部にある「透過(OBS)」というスイッチがきちんとONになっているか確認してください。これがOFFになっていると、VTube Studioから出力される映像自体に背景色が含まれてしまい、OBS側で何をしても基本的に背景は透過されません。
次に、OBS Studio側でのソース設定が適切かどうかを確認します。 「ゲームキャプチャ」を使用している場合、ソースのプロパティ画面で「透過を許可」という項目にチェックが入っているかを確認しましょう。ここにチェックが入っていないと、VTube Studio側で「透過(OBS)」がONになっていても、OBSではその透過情報が無視されてしまいます。
「映像キャプチャデバイス」(VTube Studioのバーチャルカメラ機能を使用している場合)でアバターを取り込んでいる場合は、プロパティ画面の「映像フォーマット」の設定が重要です。ここで「ARGB」というフォーマットを選択することで、アルファチャンネル(透明情報)を含んだ映像データとして扱われ、背景が透過されるようになります。もし「ARGB」の選択肢がない、または選択しても透過されない場合は、OBSのバージョンやドライバとの相性の問題も考えられます。
特定のプラグイン、例えば「Spout2 Capture」や「NDI Source」を利用してアバターを取り込んでいる場合も、VTube Studio側での「透過(OBS)」設定は必須です。その上で、各プラグインのプロパティ設定(例えばSpout2 Captureなら「Composite mode」が「Default」になっているかなど)が正しく行われているかを確認してください。プラグインによっては、透過設定に関する独自の項目がある場合もあります。
もし、これらの設定をすべて確認しても背景が透過されない、あるいは部分的にしか透過されない場合は、アバターのモデル自体に問題がある可能性も稀にあります。例えば、アバターのテクスチャに意図せず背景色と同じような色が含まれていると、そこが予期せず透明になってしまうことがあります。
また、OBSのフィルタ機能で「クロマキー」を手動で設定している場合は、その設定を見直す必要があります。VTube Studioの「透過(OBS)」機能を使えば、基本的にOBS側でクロマキーフィルタを追加する必要はありません。もし誤ってクロマキーフィルタを追加していて、そのキーカラー設定がVTube Studioの背景色と合っていない場合、うまく透過できません。不要なクロマキーフィルタは削除しましょう。
これらの解決策を試すことで、ほとんどの場合、VTube Studioのアバターの背景をOBS Studioで綺麗に透過させることができるはずです。

アバターの後ろがずっと緑なんだけど!?

VTube Studioで“透過(OBS)”をONにしてある?OBS側でも“透過を許可”を忘れずにね!
VTube Studioでキャラが動かない原因特定

VTube Studioを起動したのに、あなたのアバターであるキャラクターがまったく動かない、または動きがぎこちないというトラブルは、Vtuber活動を始めたばかりの方にとっては非常によくある悩みです。ここでは、その主な原因と、どうすればスムーズにキャラクターを動かせるようになるのか、その特定方法と対処法を解説します。
最も基本的な原因として、ウェブカメラがVTube Studioに正しく認識されていない、または選択されていない可能性があります。VTube Studioの左側メニューにある歯車アイコン(設定)からカメラ設定画面を開き、「カメラを選択する」の項目で、ご自身が使用しているウェブカメラが正しく選択されているかを確認してください。もし選択されていなかったり、別のカメラ(例えばノートPC内蔵カメラなど意図しないもの)が選択されていたりする場合は、正しいカメラを選び直しましょう。
カメラが選択されていても、トラッキングが開始されていなければアバターは動きません。カメラ設定画面、またはVTube Studioのメイン画面にある「カメラON」というボタンがクリックされているか(有効になっているか)を確認してください。毎回VTube Studioを起動するたびにこのボタンを押すのが手間であれば、「自動スタート」のオプションをONにしておくと、起動時に自動でカメラトラッキングが開始されるので便利です。
ウェブカメラ自体に物理的な問題がある場合も考えられます。カメラのレンズが汚れていたり、何かに覆われていたりしないか確認しましょう。また、USB接続のカメラであれば、一度PCから抜き差ししてみる、あるいは別のUSBポートに接続してみると改善することがあります。カメラのドライバーが古い場合は、最新のものに更新することも有効な対策です。
他のアプリケーションがカメラを使用中であるために、VTube Studioがカメラにアクセスできないというケースもあります。例えば、ビデオ通話アプリ(ZoomやMicrosoft Teamsなど)がバックグラウンドでカメラを占有している可能性があります。VTube Studioを使用する前に、他のカメラを使用する可能性のあるアプリケーションを完全に終了させてみてください。
アバターのモデルデータ自体に問題がある、またはVTube Studioとの互換性に問題がある場合も稀に考えられます。特定のモデルだけが動かないのであれば、モデルの制作者に問い合わせてみるか、VTube Studioのサンプルモデルで動作確認をしてみると、問題の切り分けができます。
トラッキング設定が極端な数値になっているために、動きがほとんど反映されない、または不自然な動きになっている可能性もあります。VTube Studioのカメラ設定内には、顔の各パーツの動きの感度などを調整する項目があります。もし以前にこれらの数値を大きく変更した場合は、一度デフォルト値に戻してみるか、少しずつ調整し直してみてください。特に「口や目がピクピクと細かく動く」場合は感度が高すぎる、「意図せず片目が閉じてしまう」場合は「まばたきを両目同時化」の設定を見直すなどが有効です。
これらの原因を一つずつチェックし、対処していくことで、あなたのキャラクターはきっと生き生きと動き出すはずです。VTube Studioでのトラッキングがうまくいけば、OBS Studioでの配信もより楽しくなるでしょう。

全然動かないよ~!アバターが固まってる…

カメラが認識されてるか確認してみて。ONボタンを押し忘れてること、よくあるよ~。
OBS配信で画質が悪い場合の対処法

せっかくVTube Studioで可愛いアバターを用意してOBS Studioで配信を始めても、視聴者から「画質が悪い」「カクカクする」といったコメントが寄せられるとがっかりしてしまいますよね。配信画質が悪い場合、考えられる原因はいくつかあり、それぞれに対処法があります。ここでは、OBS配信の画質を改善するための具体的な方法を見ていきましょう。
まず確認したいのは、OBSの「出力」設定です。「設定」ウィンドウの「出力」タブで、「出力モード」を「詳細」にして、「配信」タブを開きます。 「ビットレート」の値は画質に大きく影響します。この値が低すぎると、映像が荒くなったり、ブロックノイズが出やすくなったりします。例えば、解像度1920x1080 (フルHD) で60fpsの配信を目指すなら、ビットレートは最低でも4500kbps、できれば6000kbps~9000kbps程度あると良いでしょう。ただし、ご自身のインターネット回線のアップロード速度の上限を超えないように注意が必要です。速度測定サイトなどでアップロード速度を確認し、その7~8割程度の値を上限と考えるのが安全です。 「映像エンコーダ」の選択も重要です。PCにNVIDIAやAMDのグラフィックボードが搭載されている場合、「NVENC」や「AMD HW H.264(AVC)」といったハードウェアエンコーダを選択すると、CPUへの負荷を抑えつつ比較的高画質なエンコードが可能です。「x264」はCPUでエンコードするため画質が良い傾向にありますが、CPU負荷が高いため、PCスペックによっては配信自体が重くなる原因になります。
次に、OBSの「映像」設定を見直します。 「出力 (スケーリング) 解像度」が、あなたが配信したい画質になっているか確認しましょう。例えば、フルHDで配信したいなら「1920x1080」を選びます。もしPCスペックや回線に余裕がない場合は、一段階下の「1280x720」にすることも検討してください。解像度を下げると、必要なビットレートも低く抑えられます。 「FPS共通値」(フレームレート)も画質と滑らかさに関わります。「60」FPSは非常に滑らかですが、その分負荷も高く、必要なビットレートも上がります。動きの少ない雑談配信などでは「30」FPSでも十分綺麗に見えることが多いです。
VTube Studio側のウィンドウサイズも影響することがあります。OBSでVTube Studioを「ウィンドウキャプチャ」や「ゲームキャプチャ」で取り込んでいる場合、VTube Studioのウィンドウ自体が小さいと、それをOBS上で拡大表示することになり、結果としてアバターの画質が荒くなることがあります。可能な限りVTube Studioのウィンドウを大きく表示させた状態で取り込むようにしましょう。また、VTube Studio内に「高品質モード」のような画質設定があれば、それをONにすることも有効です。
PCのスペック不足が根本的な原因である場合も少なくありません。CPUやグラフィックボードの性能が低いと、高画質な設定で配信やゲームを同時に処理するのが難しくなります。タスクマネージャーなどでCPUやGPUの使用率を確認し、常に100%に近いような状態であれば、設定を下げるか、PCパーツのアップグレードを検討する必要があるかもしれません。
インターネット回線の安定性も画質に影響します。特にWi-Fi接続の場合は、時間帯によって速度が不安定になったり、遅延が大きくなったりすることがあります。可能であれば有線LAN接続に切り替えることをお勧めします。
これらの対処法を一つずつ試してみて、ご自身の環境で最適なバランスを見つけることが大切です。テスト配信を繰り返しながら、視聴者にとって快適な画質を目指しましょう。

画面がなんかモヤモヤしてる…綺麗に配信できないの?

ビットレートを上げたり、解像度とFPSの設定を見直すと改善するよ!
配信が重い・ラグい時のOBS軽量化設定

OBS Studioを使ってVTube Studioのアバターと共に配信していると、PCの動作が重くなったり、配信映像がカクカクしたり(ラグが発生したり)することがあります。これは視聴者にとってもストレスですし、配信者自身も快適にプレイやトークができなくなってしまいます。ここでは、OBSやPC全体の設定を見直して、配信の重さやラグを軽減するための軽量化設定について解説します。
まず、OBS Studio自体の設定を見直しましょう。「設定」の「出力」タブで、「映像エンコーダ」を確認します。もし「x264」を選択している場合は、CPUに大きな負荷がかかっています。PCにNVIDIAやAMDのグラフィックボードが搭載されていれば、「NVENC」や「AMD HW H.264(AVC)」といったハードウェアエンコーダに変更することで、CPU負荷を大幅に軽減できます。x264を使用せざるを得ない場合でも、エンコーダプリセットを「veryfast」や「superfast」など、より軽いものに変更することで負荷を下げられますが、その分画質は低下する傾向にあります。
「ビットレート」が高すぎると、PCの処理能力やインターネット回線(特にアップロード速度)の限界を超えてしまい、配信が不安定になる原因となります。画質とのバランスを見ながら、少しずつビットレートを下げてみて、安定するポイントを探しましょう。
「映像」タブの設定では、「出力 (スケーリング) 解像度」や「FPS共通値」を下げるのが効果的です。例えば、解像度を1920x1080から1280x720に、FPSを60から30に下げるだけでも、PCへの負荷はかなり軽減されます。特にゲーム配信などでPCスペックに余裕がない場合は、思い切ってこれらの値を下げてみることをお勧めします。
OBSのプレビュー画面を無効にすることも、わずかですが負荷軽減に繋がります。OBSのメイン画面で右クリックし、「プレビュー有効化」のチェックを外すとプレビューが非表示になります。ただし、配信画面を確認しながら操作したい場合には不便なので、最終手段の一つとして考えましょう。
使用していないソースやシーンをOBSから削除することも、わずかながらリソースの節約に繋がることがあります。特にブラウザソースなどを多用している場合は、表示していないものも裏で動作している可能性があるため、こまめに整理すると良いでしょう。
PC側の設定も見直します。 バックグラウンドで動作している不要なアプリケーションは終了させましょう。特にブラウザのタブを大量に開いていたり、他のゲームランチャーが起動していたりすると、メモリやCPUを消費して配信の足を引っ張ることがあります。 Windowsの設定で「ゲームモード」がオンになっているか確認してください。ゲームモードは、ゲームプレイ中のパフォーマンスを最適化するための機能で、配信にも良い影響を与えることがあります。 PCの電源プランが「高パフォーマンス」に設定されているか確認しましょう。省電力プランになっていると、CPUなどの性能が抑制されてしまうことがあります。 グラフィックドライバを最新の状態に保つことも重要です。古いドライバはパフォーマンスの問題を引き起こすことがあります。
VTube Studio自体の設定も影響する場合があります。トラッキングの精度を少し下げる、エフェクトを減らすなど、VTube Studio内の負荷を軽減する設定があれば試してみましょう。
これらの軽量化設定を試しても改善しない場合は、PCのスペックが配信内容に対して根本的に不足している可能性も考えられます。その場合は、PCパーツのアップグレードや、より高性能なPCへの買い替えも視野に入れる必要があるかもしれません。

配信がカクカクするよ〜、なんで!?

出力解像度やFPSを下げてみて。それでも重いなら、エンコーダをGPUに変えるのも効果的!
OBSでシーン切り替えできない時の見直し

OBS Studioの便利な機能の一つに「シーン切り替え」があります。例えば、ゲーム配信用のシーン、雑談用のシーン、休憩用のシーンなどをあらかじめ作っておき、配信中にスムーズに切り替えることで、よりプロフェッショナルで飽きさせない配信を作ることができます。しかし、いざシーンを切り替えようとしても反応しない、あるいは意図した通りに切り替わらないというトラブルが発生することがあります。ここでは、その原因と見直すべきポイントを解説します。
まず基本的な確認として、OBS Studioの「シーン」ドックに、切り替えたいシーンが正しく登録されているかを確認しましょう。シーンの名前が間違っていたり、そもそもシーン自体を作成していなかったりすると、当然切り替えることはできません。
シーンは登録されているのに切り替えができない場合、OBS自体が一時的に不安定になっている可能性があります。OBSを一度再起動してみることで、問題が解決することがあります。PCの再起動も有効な場合があります。
ホットキー(ショートカットキー)を使ってシーンを切り替えようとしている場合は、ホットキーの設定が正しく行われているかを確認する必要があります。OBSの「設定」から「ホットキー」の項目を開き、各シーンに割り当てたキーが重複していないか、意図したキーになっているかを確認してください。他のアプリケーションのホットキーと競合している可能性も考えられます。その場合は、OBSのホットキーを変更してみましょう。
トランジション(シーンが切り替わる際の演出効果、例えばフェードやスワイプなど)の設定に問題があって、切り替えがうまく動作していないように見えることもあります。「シーントランジション」ドックで、設定しているトランジションの種類やデュレーション(効果時間)を確認してください。もし複雑なトランジションプラグインなどを使用している場合は、それが原因で問題が発生している可能性も考えられます。一度デフォルトの「フェード」などに変更してみて、正常に切り替わるか試してみましょう。
スタジオモードを使用している場合に、プレビュー画面とプログラム画面の操作を誤解している可能性もあります。スタジオモードでは、左側が編集中のプレビュー画面、右側が実際に配信されているプログラム画面になります。シーンを切り替える際は、まずプレビュー画面で切り替えたいシーンを選択し、その後「トランジション」ボタンをクリックすることでプログラム画面に反映されます。「カット」ボタンを使えば、トランジション効果なしで即座に切り替わります。この操作手順を間違えていないか確認してください。
特定のプラグインがOBSの動作を不安定にしている可能性も考えられます。最近新しいプラグインを導入した後に問題が発生したのであれば、そのプラグインを一時的に無効にしたり、アンインストールしたりして、シーン切り替えが正常に行えるようになるか試してみてください。
OBSのバージョンが古い場合、既知のバグによってシーン切り替えに問題が発生している可能性も否定できません。OBSの公式サイトを確認し、最新バージョンがリリースされていればアップデートしてみましょう。
これらのポイントを確認・見直すことで、OBS Studioでのシーン切り替えがスムーズに行えるようになるはずです。快適なシーンチェンジで、配信のクオリティをさらに高めましょう。 (VTube Studioとの連携時も同様です。)

なんでシーン切り替わらないの?押してるのに~

ホットキーの設定とか、OBSのモードを確認してみて。スタジオモード中なら“トランジション”ボタンも必要だよ!
OBS配信時の音ズレを防ぐ設定と対処法

OBS StudioでVTube Studioのアバターを使って配信していると、映像と音声が徐々にズレてくる「音ズレ」という現象に悩まされることがあります。これは視聴者にとって非常に不快なもので、配信の質を大きく損なってしまいます。ここでは、OBS配信時の音ズレを防ぐための設定や、発生してしまった場合の対処法について解説します。
音ズレの主な原因として考えられるのは、PCの処理負荷が高いことです。映像処理や音声処理、ゲームの実行、アバターのトラッキングなど、多くの処理を同時に行うため、PCのスペックが不足していると、映像と音声の同期が取れなくなることがあります。まずは、前述の「配信が重い・ラグい時のOBS軽量化設定」で解説したような、OBSの出力設定(解像度、FPS、ビットレートを下げる)、エンコーダ設定(ハードウェアエンコーダの利用)、PC側の設定(不要なアプリの終了、高パフォーマンス設定)などを見直して、PC全体の負荷を軽減することから始めましょう。
OBS Studioの音声設定も確認が必要です。「設定」の「音声」タブにある「サンプルレート」が、使用しているマイクやオーディオインターフェースのサンプルレートと一致しているか確認してください。一般的には「44.1 kHz」または「48 kHz」が使用されますが、これが異なっていると音ズレの原因になることがあります。マイクデバイスのプロパティ(Windowsのサウンド設定など)でサンプルレートを確認し、OBS側の設定と合わせるようにしましょう。
特定の音声ソースだけがズレる場合は、そのソースの同期オフセットを手動で調整することで改善できる場合があります。OBSの「音声ミキサー」ドックで、該当する音声ソースの歯車アイコンをクリックし、「オーディオの詳細プロパティ」を開きます。ここで「同期オフセット」という項目にミリ秒単位で値を入力することで、その音声ソースのタイミングを早めたり遅らせたりすることができます。例えば、マイクの音が映像より遅れて聞こえる場合は、マイナスの値を入力して音声を早めます。少しずつ値を調整しながら、最適なタイミングを見つける必要があります。これは根本的な解決策ではありませんが、応急処置としては有効です。
映像キャプチャデバイス(ウェブカメラやキャプチャーボードなど)を使用している場合、デバイス自体の設定やドライバが原因で音ズレが発生することもあります。デバイスのメーカーのウェブサイトから最新のドライバをダウンロードしてインストールしてみてください。また、キャプチャデバイスの設定で「バッファリングを使用する」といったオプションがあれば、それを有効にしたり無効にしたりすることで改善する場合があります。
VTube Studioのバーチャルカメラ機能を使用している場合、VTube Studio自体の処理負荷が高いと、それが映像の遅延に繋がり、結果としてマイク音声とのズレが生じることがあります。VTube Studioの設定を見直し、負荷を軽減できる項目があれば試してみましょう。
録画したファイルで音ズレが発生する場合は、録画設定の「録画フォーマット」が影響している可能性も考えられます。「MP4」形式は編集に便利ですが、録画中にOBSがクラッシュした場合などにファイルが破損しやすいという欠点があります。「MKV」形式で録画し、録画後にOBSの「ファイル」メニューから「録画の再多重化」を行うことでMP4に変換する方法は、より安定しており音ズレのリスクも低減できると言われています。
これらの設定や対処法を試すことで、音ズレのない快適な配信を目指しましょう。定期的なテスト配信で音声と映像の同期を確認することが、問題の早期発見と解決に繋がります。

声が映像とズレてるって言われちゃった…

“同期オフセット”で音を少し調整してみて。サンプルレートもデバイスと合わせるのがコツ!
VTuber向けVTubeStudioOBS使い方まとめ
- VTube StudioはSteamやApp Storeからインストール可能である
- VTube Studioのカメラ設定でウェブカメラを正しく選択し「カメラON」にする必要がある
- アバター背景透過はVTube StudioのColorPickerで「透過(OBS)」をONにすることで実現できる
- OBSへのアバター表示は「ゲームキャプチャ」または「バーチャルカメラ」機能を利用する
- ゲームキャプチャは比較的軽いがUI映り込みの可能性があり、バーチャルカメラはUIが映らないがやや重い
- OBSでゲーム画面とアバターを重ねる際はソースの上下関係に注意する
- Mac版OBSにはゲームキャプチャがなく「ウィンドウキャプチャ」を使用する
- MacでVTube StudioがOBSに映らない場合、セキュリティ設定でOBSに画面収録許可が必要である
- Macでバーチャルカメラを使う際はOBSの映像キャプチャデバイスで「VtubeStudioCam」を選択し映像フォーマットをARGBに設定する
- OBSで高画質配信するにはビットレート、解像度、FPSをPCスペックと回線速度に合わせて調整する
- VTube StudioとOBSが接続できない場合、起動順序、管理者権限、セキュリティ設定を確認する
- アバター背景が透過できない主な原因はVTube Studio側の「透過(OBS)」設定忘れかOBS側の「透過を許可」設定漏れである
- VTube Studioでキャラが動かない場合、カメラ選択、トラッキング開始、他アプリのカメラ占有を確認する
- OBS配信画質が悪い時はビットレートや解像度を調整し、ハードウェアエンコーダ利用を検討する
- 配信が重い・ラグい時はOBSの解像度・FPSを下げ、PCの不要アプリ終了や高パフォーマンス設定を行う

